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「ほら、飲めよ」

「グスッ…ありがと…ございます」



北山さんは私を追い出そうともせずにお茶を入れてくれた

もしかしたら…いい人なのかもしれない






「ったく、そんなに泣いたらブスになるぞ」


…前言撤回。


涙が一気に引いた



















「で、これからどうすんだよ」

「どうって…実家に帰るしかないです…」

「ふ〜ん、なんでそんな嫌そうなんだよ」




嫌に決まってる。だって…




「絶対怒られるし、お見合いさせられるんです!」

「は?見合い?」

「彼氏がいるからってなんとか見逃してもらえてたのに…相手がまさかの詐欺師で仕事もやめて貯金ゼロになったなんて言ったら……」



ひぃぃぃ、考えただけで恐ろしい









「見合いすりゃあいいじゃん。金持ち見つけて結婚でもすれば全部元通りじゃね?」

「嫌です!!素性のわかんない人と結婚するなんて!!」

「いや彼氏が詐欺師だって素性を見破れなかったんだから別に変わんねぇだろ」

「うっ……」



煙草をふかしながらだるそうに言う北山さんの言葉は正論すぎて何も言い返せない







「あのぉ〜…北山様」

「んだよ」

「お金が貯まるまでここに置いてもらえませんかね…?」

「は?」







「自分でもおかしなこと言ってるってわかってるんです!!けど助けてください〜…」

「金貯めるったって仕事ねぇのにどうすんだよ」

「そ、それは!あとで考えます…」







はぁ〜…とあからさまに嫌そうな感じでため息をつく北山さん


初めて会ったわけのわからない女と住むなんてやっぱり迷惑だよね…


お見合いでいい人に出会えるかもしれないし…めちゃくちゃ嫌だけど自分でまいた種だし











「あのやっぱりだいじょ「いいよ」」

「え??」

「住んでもいい。ただし家事全般はお前がやること。俺が言うことは絶対な」

「え、え、ほんとですか!?」









思いもよらない展開につい声が大きくなる










「少しでもサボったらすぐ追い出すかんな」

「わかりました!!頑張らせていただきます!!北山様!」

「あとその北山様ってのやめろ。敬語も禁止」

「はい…じゃなくてうん!でも名前はなんて呼べば…」


さすがに北山!はおかしいもんね






「…北山宏光。好きに呼べ」

「じゃあ〜…みっくんで!!」












「はいはい、じゃあよろしくな」









こうしてみっくんの家に住まわせてもらうことになった

4 北山side→←2



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設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

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