甘蜜

18　北山side ページ18

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「ふぅ〜…」


正直、帰ってきた時の宮田夫婦がいたのには驚いた

相変わらず宮田は玉森にベッタリだし、奥さんは綺麗だし←



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でも優愛の話を聞いて、なんかわかんないけどすごく応援したくなったのは事実




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優愛の方が俺よりも年下だし、きっと妹がいたらこんな感じなのかなって思う




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「あ〜…でも妹と体の関係は持たねぇか」



なんて独り言を言いながらシャワーを浴びる






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仕事もせずにふらふら女遊びばかりしていた数年前がすごく懐かしく感じる。

俺の幼馴染だった玉森がここに閉じ込めてくれなきゃ、きっと俺は今も変わらないままだったと思う




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それでもやっぱり俺も健全な男ですから？当然欲も溜まっていくわけで……

その度にわざわざ町まで行ってたんだけどアイツが来てから行きたい欲がなくなった。


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そりゃもちろん、毎日のようにしてるから体が満たされるっていうのもあるんだけど、

体だけじゃなくて心までもが満たされてる気がする。





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「なんだこの気持ち」




優愛が作る飯とかふざけあって笑ってるあの顔とか、照れると真っ赤になるところとか

一緒にいるだけで胸の奥がポッと暖かくなって満たされていく感じ





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この満たされ方はきっと……





「ペットだ。」





ペット。そうだ忠実なペットを飼ってる感じだ



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アイツはそうだな…飼い主に忠実な柴犬？いやキャンキャンうるさくてちっこいポメラニアンか？


なんて考えながら服を着てリビングに行くと


「あ、おかえり！」と駆け寄ってくる優愛




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「……柴犬とポメのハーフか」

「ん？なにが？」

「いや、なんでもない」




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首をかしげる優愛をスルーして、冷蔵庫に入っていたビールを飲む





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鼻歌を歌いながら料理するアイツを見て、また胸の奥がポッとなった

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