検索窓
今日:32 hit、昨日:8 hit、合計:66,227 hit

2 ページ2







「ん〜、これでもねぇな…どこいったんだ」





外は雑草だらけだったけど、中は案外綺麗だった


微かに懐かしい感じの匂いもする















「あ、これだ」


ホレッとぶっきらぼうに渡された一枚の書類には電話番号が書かれていた


「ありがとうございます!」


早速かけてみよ…!








プルルルル…




『はい。O△不動産です』

「あ、あのちょっとお聞きしたいんですけど…。購入したはずの物件に人が住んでいたんですがどういうことですかね…?」

『住所をお調べしますので教えていただいてもよろしいでしょうか?』

「はい、〜〜〜〜〜……です。」

『え〜〜〜〜と……確認がとれました。こちらは北山様にお買い上げいただいております』







北山?だれ?もしかして目の前にいるこの人??








「い、いや関本隼人って人が購入していると思うんですけど…」

『関本様…??申し訳ございません。存じ上げないのですが……』



うそ……どういうこと……?








「じ、じゃあ、この辺りで洋館風の家ってありますか?」

『洋館風の家…はそのあたりにはございませんね。なにしろ山奥ですから建物自体もあまりないんですよ』


「わ…かりました。ありがとうございます……」




私は放心状態のまま電話を切った








「で?どうだったんだよ」

「あなたは北山さんですか……?」

「え?そうだけど…」

「やっぱりあなたの家か…」









「どうせアンタ都内の方から来た人だろ?普通に帰れば……「帰れない」」

「え?」








「こっちに来て3ヶ月後には結婚しようって言われて、結婚したら専業主婦になってほしいって言われたから仕事もやめたし、住んでたマンションも解約しちゃったの!!!」

「いやでも、安いアパートとか借りればいいじゃん」

「新生活を始める2人のお金として、貯金全部渡しちゃった……」

「はぁ!?」

「だって、こっちにある知り合いの会社に勤めるからお金は大丈夫って言われたんだもん!!!」

「あほだろお前。完全に結婚詐欺じゃねぇか!」








隼人が詐欺師……?

たしかに家のことは任せろって言われて、私も何もせずにただのほほんとしてお金だけ渡したけど……








「詐欺だ詐欺。完全に騙されたんだよ」


「っ……う…うわぁぁぁぁん…!!」



当然大声で泣き始めた私にギョッとしている北山さん


















「ったく…めんどくせぇなぁ」

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。