王子×エース14 (ページ29)

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知「…なに、涼介どーしたの？僕もう寝るんだけど」

『、、、、ごめん…今日、泊めて、、泣』

知「やだけど」

『、、、わかった…』

知「嘘だよ、なに。どーしたの？A？」

そのまま涼介との会話が筒抜けで聞こえてくる。俺は急いで、1泊する支度をして、出かける。

『、、、いや…』

知「涼介がそんな泣く理由、Aしかないでしょ。」

『、、、、、』

知「まぁ適当に使って、おやすみ」

『…うん』

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

知「遅いよ」

「ごめんって」

『…開けないで、、泣』

「涼介。」

『、、、、、』

「一旦帰ろ？侑李巻き込むのは違うでしょ、」

『、、、、、、ひどぃ』

「なにが、」

『知念も、Aの味方？』

知「僕はどっちの味方でもありません。」

「行き先を聞いたのは、確実に迎えに行けるからです。
飛び出していく時、どうせどこいくか決めてないんだから。

でも、外をふらふらすることもできない。
どこ行くのか聞けば、涼介だってどこ行こう…って考えるでしょ。

俺が後つけたら、一緒に飛び出したら、巻くでしょ。
外にいる時間も長くなる。危ないし、見失ったら困るし、涼介もどこも頼れなくなるかもしれないし。

追いかけられたら焦るでしょ。焦って道路飛び出されても困る。

、、、行くなって言い続けたら、なんでしか言わないでしょ。俺がどれだけ説明しても、聞いてないでしょ。

もうだんだん自分自身も訳わかんなくなって、つまんない意地出てきて。だったらもう、出て行ってでもなんでも、話進めたい。

心配なんだって、涼介が。本当に今日は何考えてるかわかんない。

なにを望んでるの？俺と一緒にいるのが嫌なの？
…俺はどうしたらいいんですか？」

侑李に言われた通り、何を考えて、さっきの発言をしたのか、心配してるんだってことと、涼介がなに考えてるか教えて欲しいってことを伝えたつもりだった…

『…ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ、ﾊｯ、ﾊｯ…泣』

知「ちょ、、ちょっと…やばいんじゃない？涼介？大丈夫？息吸ってちゃんと、、」

『ﾊｯ…ﾊｯ、、、、ｳｯ、、、、、、、ﾊｯ』

涼介は泣き止むどころか、呼吸が浅くなった。

知「涼介！涼介！A！何やってんの！？早く助けてよ！！！！」

「、、、、、俺が…いるから、そーなるの、、？」

知「なに言ってんの！？！？馬鹿じゃないの？！？！？」

もう、訳わかんないよ…

「、、、ﾎﾟﾛｯ」