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『…はなしてっ！！泣』
「それはだめ。」
『なんで！！！泣』
「どこ行くの？」
『どこでも良いでしょ！！！泣』
「ダメに決まってんじゃん。」
『なんでっ！！！泣』
「泣いてるから。行ってほしくないから。」
『うそつきっ！！』
「嘘じゃないよ。」
『…離して、、泣 離して…泣』
「だから、やだって。」
『……ま、まさのとこ、行く…』
「じゃあ、送る。」
『え、、。いい…』
「いや、行くなら送る。」
『…行く、場所、、、知りたいだけ…？』
「は？」
『、、、もーいぃ』
「だから！」
『知念ち！歩いて行ける！！』ﾊﾞﾀﾝｯ
「、、、、は？」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
知「もしもし、」
「あ、もしもし、侑李？」
知「うん？」
「お疲れ、今何してる？」
知「家にいるけど。ってかもう12時になるよ。」
「あー、もう寝る時間だよね」
知「うん、なに？」
「いやっ、涼介が出てっちゃって…」
知「え、また喧嘩？」
「違うって！」
知「喧嘩じゃん、やだよ。なんで、僕巻き込まないでよ。」
「そう！そうでしょ？侑李巻き込むのは良くないでしょ？」
知「だからなに？」
「今涼介が侑李んち行くって出てったから」
知「追いかけなよ…めんどくさい」
「追いかけてって、涼介が素直に捕まると思うか？
巻かれるに決まってんだろ。素直に侑李んち行ってくれたほうがいい。危なくないし」
知「はぁ、、、、」
「ごめん、だからすぐ迎えに行くから。涼介来たら連絡して。」
知「LINE来たわ」
「なんて？」
知「開けろって」
「行くわ」
知「最低だね」
「誰が？俺が？」
知「あのさ、」
「うん」
知「いい加減言おうと思ってたんだけど、」
「なに、」
知「涼介は、Aが思ってるより馬鹿だよ」
「え、？？」
知「Aが、そうやって涼介のこと考えて行動してるの、涼介には半分も伝わってないからね。」
「いや、別に伝える気ないし」
知「なんで。」
「なんでって、、、俺はあなたのことこういう風に考えて、こう行動してるんです。って報告するってこと？笑」
知「そう。」
「え、まじで？なんで。」
知「知らないよ。でも、涼介みたいな人はそれ言わないとわかんないんだよ。」
「感謝しろって言ってるみたいで、ダサすぎない？」
知「そんなこと言ってるから、喧嘩になるのに。」
「えー、、わかった。
じゃあちゃんと伝えます…ありがとう。」
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作者名：奏夢 | 作成日時：2024年3月19日 2時
