リアコだって知ってる。2

dear18 ページ18

「んふふ、イメージと違うっしょ笑」
『お部屋は綺麗ですもんね笑』
「おいっ！笑 整理整頓は気に入ってる場所だけなの…」

「ファンの人達には"手に届かない存在"って分かってて欲しいから、度が過ぎる程インタビューでアピールしちゃうんだよね…完璧！って思われたいのもある」

パーソナルな部分には触らないで欲しいって事か…


それにしても家に着いて上着は投げるし、鞄を除菌シートで拭かない事にファンとしてがっかりした


ダイニングテーブルに着くと
いかにも美容に良さそうなお茶を出してくれる

「なんかごめんね？急に俺の家なんて…」
『私こそ笑 毎度あの狭い部屋で…』
「毎度ふっかいるしね笑」


「今日は邪魔されそうにないからよかった〜」


鼻歌まじりでお菓子をとりに行く5歳
彼の横顔は凛としていて
つい目で追ってしまう


『こんな広い部屋で1人で住んでるんですか？』
「うん、今は彼女とか居ないかなぁ」


テーブルの向かいに座りグミの袋を開ける
ムニムニと動くほっぺたが保護したいくらい可愛い


「俺に合わせられる女の子とかいるのかなぁ」
『恋愛的な理想高そう笑』
「いや〜間違い無いんだよね…でもね、最近気になる子は居るから自分も合わせられるような大人になりたいなって」


『かっこいいですね！』
「なんかこの歳になって改めて恋バナは恥ずい笑」
『確かに笑 てかこのお茶美味しいですね！』
「話変え過ぎ！！デトックスにいいお茶だよ」
『翔太くんとはもっと話したいって思ってたんですよ〜』
「えぇ！？まじ？」
『タイミング無くてね…』

そうだよな…ヤツがいるからな…なんて言いながら、口いっぱいにグミを含む5歳児


『かわいい』


ついつい口に出してしまった

いや、だってめちゃくちゃかわいいもん

翔太くんは恥ずかしそうに下を向いて話を切り替える





「俺も合鍵渡せるくらいの仲になりたい…なんてね？



　せっ…せっかくできた友達だし…


　俺、元々友達少ないから…嬉しくて…つい家に…」



『翔太くんはもう友達ですもん！笑』

「やっば…めっちゃ嬉しい…////」
『ちょっと照れ過ぎ！！』
「ふっか以上に仲良くなってやる！」

そう意気込んでまたまたグミを食べy

『グミばっか食べてるんですか？』
「うん、グミばっか。ラウールにも怒られた」
『ちゃんと栄養つけないと…』
「じゃあ今度作ってよ！

　俺だけのために」

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