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くるみside
(ワタシはヨウナシ……ワタシはヨウナシ……。)
自らの父から言われた言葉が重くのしかかる。
(ワタシは……要らない存在。)
もうここが現実なのか夢の中なのかも分からなくなっていた。
アップルポイズンだって、スカーだって、ダルメシアンだって、ベールだって、ミスターVだって、ジャックだって、マルフィだって、スキャターだって、ベールだって、ファージャだって、ハーデスだって、
エイトフットだって、
私を必要としてない。
もう用無し。
失敗したら捨てられる。
あの日、私は私の美しさに惚れ込んだ隣国の大金持ちの息子とお見合いをしていた。
初めこそよかった。
けれど私は人から愛情を受け取ったことが無く、愛想の欠片さえなかった。
にこりともしない私に相手に呆られ、怯えられ、結局そのお見合いはなかったことにされた。
そう、失敗したのだ。
それはあってはならない失敗だった。
自分の容姿さえ味方に付けることが出来ず、
私は家を追い出された。
もう人生なんてどうでもよかった。
私は気づくと海に向かっていた。
私のことなんか素知らぬ顔で静かな波を立てては引いていくだけの海に惹かれた。
遠くまで一望できる崖に座って海をぼーっと眺めているとどこからともなく歌が聞こえてきた。
｢あぁ 不幸せな 魂
絶え間なく訪れて
あぁ
泣いてすがる
助けてあげる もちろん…｣
聞こえてきた声は私の心を軽くした。
その歌を歌っていたのが誰、なんてどうでもよかった。
『助けてくれるのね。』
(もうお嬢様なんてこりごり)
(ここから飛び降りれば…楽に、なるのかな)
『 さよなら世界。また来世でお会いしましょう。』
そう言って私は海に沈んだ。
その沈んだ所をジョーが拾ってくれたんだ。
そうよ、私が本当に"かえる"所は海。
私は無我夢中で海に向かって走っていた。
他のみんなが私を呼び止める声なんて聞こえなかった。
私を助けてくれたのは
ジョーだけ。
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マッチ棒(プロフ) - 希さん» 最後まで読んで下さり、ありがとうございました！名前変換失敗したの気づかず掲載してしまいごめんなさい…ご指摘ありがとうございます。今後の作品も見て頂けると幸いです！待っています〜 (2018年10月23日 21時) (
レス) id: 9728f6b05b (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつもキュンキュンしながら読ませて頂きました ; ; ただ1つ気になったのが最終話のスキャちゃんのセリフが夢主の名前変換がされてないみたいでそこだけちょっと気になりました…>_< 次のお話も楽しみにしてます(^-^) (2018年10月23日 1時) (レス) id: 257f80517e (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - 希さん» たこ私もすごい好きです！頑張ります！ありがとうございます泣 (2018年10月9日 18時) (レス) id: 9728f6b05b (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - たこさんとっても大好きなので最高なお話をありがとうございます( ; ; )これからも更新楽しみにしてます！ (2018年10月8日 0時) (レス) id: 257f80517e (このIDを非表示/違反報告)
マッチ棒(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます泣すごくモチベーションになります！ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 9728f6b05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッチ棒 | 作成日時：2018年10月4日 20時
