147話 ページ7
城間「なぁ、今日は着替えずに更衣室に集合だって」
「今日?わかった、行くね」
城間「迎えに来ようか?」
「ううん、大丈夫だよ。私放課後先生に用があるの」
じゃあ先行っとくな、と言われてから放課後。
失礼しました、と職員室を出て、更衣室に向かう。
あんまり時間は経ってないから、まだ集まってきている人数は少ないんだろうな。
そう思いながら歩いているとドンッと誰かにぶつかった。
東「あ、ごめんなさい!」
「いえ、こちらこそ…って……なんだ、東か…」
東「またお前か…」
今から何すんの?とまた先生に頼みごとをされたかのような東が私の顔を覗き込む。
部活の集合かかってるの、と言うと、俺も、と笑う。
嘘でしょ、それなのに今ここにいるの。(人のこと言えない)
「早く行きなさいよ、これ手伝ったげるから」
東「いや、それはお前に悪いだろ…お前だって集まりあるんだろ?」
「大丈夫よ、まだ話始まってないと思うし」
半分持つ、と言って手を差し出す。
悪ぃ、と言って私の腕に三分の一を乗せる東。
こういうとこだけ紳士的だな、こいつ。
「図書室久しぶりに入るな〜…いつもここまで持ってきてるの?」
東「ううん。いつもじゃないけど。職員室にも行くし、教材室にも行く」
「先生の良いパシリね」
優しいって言ってくんね?と言って出るぞ、とドアまで行く東。
待てよ、と言えば、10〜、と数え始める。
こいつ…!まぁまぁ距離あるってのに…!!
走ってドアに向かうと、おいで〜、と言うように腕を広げている。
タックルしてやった。
「マジ最低だろお前!」
東「いやいや、勝手に焦ったのお前だろ〜」
「クッソ野郎!!」
もういい!と怒って歩き出すと、ごめんごめんと笑いながら小走りでついてくる。
結構早足で歩いてるつもりだったんだけど、全然余裕そうだ。それもイラついた。
東「それじゃあまた明日」
「えぇ、また明日」
東の部室も私の部室も同じ校舎にあるので、そこまで行って別れる。
上からは古いからか、誰かが歩くと軋んだ音が聞こえた。
とりあえず急がないと、と早足で向かうと、そこにはすでに集まっている人たちが。
あちゃー、ちょっと遅れたかな?
「すみません、遅れたみたいで…」
小川「いやいや大丈夫やで、そんな重要な話する訳やないし」
市丘「そこのポテチ取ってくれない?」
花喰「まだ食うのか……」
市丘先輩の周りにはすでに開けられたお菓子の袋が五つ六つ転がっていた。
嘘でしょ、まだ食べるの。
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜!!一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才!?あー!ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!! (2020年8月2日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです!皆ユニークで大好きです!ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね!羨ましいです、、、これからも無理の無いように頑張って下さい!応援してます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新がんばります! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです!更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます!!綾くん良いですよね! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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