１８４話 ページ44
「ッ…ば、ばかっ…」
美原「ん、可愛かったから」
「恥ずかしいことしないでよ！」
あ！！ほら！
隣のカップル微笑ましいなぁみたいな目で見てるからね！？
違うんですよー！私たち全然そんな関係じゃないんですー！！
馬鹿野郎勘違いされたぞ絶対！！
「もぉ〜…ほんっと…はぁ」
美原「ん？カッコよくなかった？」
「……カッコ良かったよ」
なら良かった、と言って笑った美原。
かっこよすぎてウザい。
送るよ、と言ってポケットに手を突っ込んだ美原の横に並ぶ。
……そう言えば、今日一日は美原のカノジョって設定なんだっけ？
だったら今日一日終わるまでは…。
仕返しをしてやろうと、私は美原の腕の隙間に腕を入れる。
美原は驚いた顔で私を見下ろした。
「……今日は、美原のカノジョ…だから」
美原「！」
そう言うと、ふふ、と小さく声を漏らした美原は嬉しそうに歩く。
歩幅合わせてくれてるし。
無駄に紳士的なのすっごい…なんか。
「…かっこいいね。好きな子とか誘ってみたら？いるでしょ、隣の女子校とか」
美原「…俺が好きなの、お前だし」
「そんなこと言ってあんた色んな子口説いてんじゃん」
だから〜、と言った美原の言葉が聞こえなかった。
自分の家の扉見えたし。
「じゃあ、今日はありがとね！美原！」
美原「…A、ちょっと待って」
「え？」
すると、美原が少し屈んで私の目線に顔を合わせた。
そして腕が伸びてきて…─────。
き、キスされる…ッ…！？
ギュッと目を瞑って柔らかな感覚を待っていると、はい！と美原の声。
え？あれ？
美原「これ、お前に似合うと思って。やるよ」
「！綺麗なネックレス…」
美原「じゃ、暑いからって腹出して寝るなよ〜！」
うん、とぼーっとしながら美原に手を振る。
…ぁ、角曲がった…。
………。
「ッ……ほ、ほんとにキスされるかと思った…」
.
.
.
美原「ッ…キス待ちマジ可愛い…」
暫く悶えた美原だった。
男子高校生の好奇心は計り知れない。
もっと好きになってしまう。
美原「…マジで、ヤバかったわ…」
次の日、私が寝不足だったのは言わずもがな、何故か美原もだった。
いや、いつも眠そうなんだけどね？こいつは。
野口「珍しいね、眠いの？次移動だよ。講堂」
「移動…？」
そうだ、今日は終業式。
明日からは夏休み。
二日目は初と、あとせいちゃんとかいちゃんと一緒に遊ぶことになってるんだ。
今から一学期終業式を行うことになっているのだ。
ふふ、夏休み楽しみだなぁ、宿題多いけど。
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜！！一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才！？あー！ありがとうございます〜！！これからも頑張ります！！ (2020年8月2日 15時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです！皆ユニークで大好きです！ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね！羨ましいです､､、これからも無理の無いように頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると嬉しいです！これからも更新がんばります！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです！更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます！！綾くん良いですよね！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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