176話 ページ36
「だからって海女さんのやつはないよねー」
美原「お前の兄ちゃん変わってんな」
柏木「それ」
いや、お前らだけには言われたくねーわ。
まぁお兄ちゃんが変人なのは認めざるを得ないね。
プール行きてえなぁ、と呟いた二人は当日部活の試合があるとかで来れない。
それはそれは残念なことで。安心して、美原と柏木の分まで楽しんでくるから。
小川「あっ、Aちゃーん」
「あ!先輩!」
美原「誰」
柏木「多分…バレー部の主将さんかな」
柏木は生徒会書記のために、各部活の部長と主将は把握している。
なんか聞きに行かなきゃいけないときがあるんだって。生徒会も大変だな。
悪い人じゃないよ、と笑っているその爽やかホスト顔に言いたいんだけど、私と関わる人全員が悪い人だとは思ってないよね?
小川「これ、夏の合宿までに揃えとってくれへん?めっちゃあるんやけど、ほんまにごめんな」
「あー、まぁ大丈夫ですよ!揃えときます」
小川「じゃあこれ、Aちゃんに預けとくわな。大役やで」
そう言って渡されたのは茶色い封筒。
部費が入ってるらしい。誰か連れていきや、と言い残した先輩は体育があるとかで行ってしまった。
誰かって誰が良いかな…。城間くんは暇じゃないとか言ってたし、他の部活の人巻き込むのなー。
…先輩、誘ってみるかな。
そして放課後。
チャイムが鳴ってから直ぐに2年生の教室に向かう。まだ帰ってないよね?
「小西先輩、花喰先輩、一緒にこれ買いに行ってくれませんか?」
小西「…ん、別に良いよ」
花喰「おー!新しいドリンク買うんだな!」
…対照的な二人。
物静かな小西先輩と、元気な花喰先輩。どちらの先輩も後輩思いの良い先輩だ。と、思う。
正直あんまり関わったことないし、前も花喰先輩が…ううん、あの話はしない。忘れよ。
小西「A…道わからなかった?」
「あっ、いえ、そう言うわけではないんですけど…うちの家私しか女の子いなくて、必然的に兄弟達が過保護になったんですよ。だから一人で買い物するのが不安で」
やったー、小西先輩と話せた!
ちょっと一方的感は拭い去れないけど、まぁ一歩前進よね!
花喰「A兄弟何人?」
「私入れて三人ですよ。兄と弟です」
花喰「俺んとこは二人!妹がいるんだ」
あー、わかるお兄ちゃんって感じする!
小西先輩は一人っ子って感じ。
「ふふ、話してみると楽しいですね!また三人で出掛けたいです」
花喰「いやー、Aは可愛いこと言うなぁ」
小西「城間にも見習ってほしい…」
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜!!一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才!?あー!ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!! (2020年8月2日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです!皆ユニークで大好きです!ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね!羨ましいです、、、これからも無理の無いように頑張って下さい!応援してます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新がんばります! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです!更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます!!綾くん良いですよね! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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