１６８話 ページ28
キーン…コーン…
青山「きりーつ」
野口「俺の仕事！」
お、いたのか、と真顔で言った青山くんに最初からね！？と返す野口。
いいぞもっとやれ。
さぁこれで帰れるぞ〜、と教材を纏めながら思っていると、A！と青山くんに引き止められる。
はい、と振り返ると、これ手伝ってくんねえ？と申し訳なさそうに机の上に置かれているノートを見る。
おい、あいつらどうしたよ。
青山「ごめんな〜。あいつら、ノート手伝わされるからって生物の後絶対ダッシュで帰りやがんだよ」
「いえ、大丈夫ですよ。あいつらは後で折檻しとくんで」
折檻って怖くない？と苦笑いする青山くん。
いつも通りだけど…？
物理の時も走って帰りますね、と話しながら歩いていると、隔離されたような場所にある生物準備室の前に着いた。
いつもジメッとしたこんな場所にいて気が滅入らないのが青山くんのすごいところ。
飼っているドジョウのサトシに餌をやりながら、そういえば7限だったっけ、とボソッと呟いた青山くんの記憶力は蟻並みだ。
というか、疲労でこうなっていると言ってもいい。
おじさんは青山くんに帰りなさい、と言っているけど、サトシが心配だから、と徹夜していることが多いのだ。
ここにもいたか、残念イケメン。
「じゃあ青山くん、また明日ね」
青山「うん、あ、明日小テストがあるってみんなに伝えてくれないか？」
「了解」
ばいば〜い、とにこやかに手を振る青山くんに手を振り返す。
あれ本当に成人男性かな？
あんま可愛い成人男性知らないよ。私の知ってる成人男性、色気の塊だからね。
小テストか、どこ出るんだろ…。
東「あれ、今帰り？」
「東！」
なんか久しぶりだね、と言うと、送ろうか、と返ってきた。
目を見ると、いつもの下心丸出しの視線ではなかったので、親切に送ってくれるようだ。
有難い。
「へぇ〜、大変だねぇ。合唱部も」
東「ソプラノパートにつかされると大変なわけよ」
声出るまで練習だからな、と言う東は、今回の合唱でソプラノパートのクジを引いてしまったらしい。
でも、合唱とかそれぞれ声質も違うから、最初に決めたパート以外やらなさそうなのに…。
そう聞くと、一応全員全部出せるからな、と言っていた。
ほぉ、声域が広いのね。
「そーだ、今度カラオケ行こうよ。私東の声、好きだからさ」
東「お前…そう言うことはポンポン言うもんじゃねえぞ」
でも行こ、と言って、東とカラオケに行く約束をする。
誰か誘おうか、と言ったのだが、いや、ダメ、と真剣な顔で言われた。
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜！！一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才！？あー！ありがとうございます〜！！これからも頑張ります！！ (2020年8月2日 15時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです！皆ユニークで大好きです！ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね！羨ましいです､､、これからも無理の無いように頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると嬉しいです！これからも更新がんばります！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです！更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます！！綾くん良いですよね！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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