165話 ページ25
界「Aも歴史ゼミなんじゃのぉ!よろしゅうね!」
「稜くん!よろしくね」
野口「あ、この教室みたいだよ」
生物室と書かれたプレートを見上げてそう言う野口。
ガラ、とドアを開けると、みんながこっちを凝視していた。
柏木「おっしゃぁっ!」
津田「神は俺に味方したッ…!」
藤井「流石俺、悟ったり」
なんかうるさいんですけど、この教室。
学校一人の女子は歴史ゼミか、なんて言ってるからもう大変。お前ら全員私がここ来るって期待してただろ。怖い。
っていうか予想当たったくらいで神が味方してたとか言ってたら間一髪で命拾いした人、天使からも悪魔からも神からも味方されてるよね。
言ってる意味わからない?うん、私も。
今年歴史ゼミの競争率5倍だってさ、と話す柏木。
なにそれヤベェ。
「5倍なのに、私が通ったのが不思議だわ」
柏木「そして5倍なのにAが来るって信じてた俺たちも褒めてよ♡」
「はいはい凄い凄い」
テキトーだね、と笑顔を崩さないままの柏木。
そして前に立ったのは和田だ。
え、何で和田?
和田「えーっと、今回ゼミのリーダーになった和田日向です。もし良かったら気軽にあだ名でも付けてください」
柏木「あいつあだ名欲しいんだってさ」
和田「柏木うるさい」
ニコリと笑みを浮かべた和田の裏になにが隠されているかなんて別に知らなくていいけど、とにかく見た目が不良な分すごい怖かった。
とりあえず紙配るね、と配布された紙。
何々?知り合いのメンバーは…。
A組、柏木と和田。
B組、私に野口に稜くんね。
Cは、東に朝田くんに藤井。
D組は津田だけなのね。
にしても、津田と小田くんがまとまってないなんて珍しい。
こう言うときに以心伝心とかして同じゼミになるのかとばかり思っていた。
まぁないよね、普通は。
「グループなるときは一緒になろーね」
藤井「勿論」
「いや、お前に言ってないから」
私稜くんに言ったんだし。
すると、シュン、と落ち込んだ藤井。
不思議なことに、私はこの顔に弱い。
いつも真顔の佐田と同じ顔をしてこんな弱々しい顔をするからだと思っている。
「…別に、いても良いけどさ」
和田「あ、一グループ四人で、各班AからDの奴一人ずつな」
「……」
Aとはお別れじゃのぉ、と残念そうに笑う稜くん。
私今絶望中。
せめて知り合いに……!!
モブ「わ、Aさんになるなんて!嬉しいなぁ〜」
モブ2「お前、Aさんビビってんだろ〜」
神に見捨てられるとか余程のことをしてしまったのかもしれない。
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜!!一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才!?あー!ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!! (2020年8月2日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです!皆ユニークで大好きです!ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね!羨ましいです、、、これからも無理の無いように頑張って下さい!応援してます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新がんばります! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです!更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます!!綾くん良いですよね! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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