159話 ページ19
美原「美しき呪詛に囚われた伝説の女神、この狡猾な青き勇者の次の試練はなんでしょうか?」
「…え、ちょっと待って誰か説明して」
私の目の前でニコリと微笑む美原。
超怖い。何が始まってんのこれ。
頭に疑問符しか浮かばないし、何より小田くんがビビってる。
さっきの休み時間になにがあったの。
美原「出たな闇の使い魔め…!このブレーブ・ソードで闇に葬り去ってやる…!」
小田「いたっ、痛いよ美原くん!」
小田くんをペシペシとシャーペンで叩いている美原。
小田くんはすでに涙目になって抵抗している。
とりあえずわからねぇことが今起こってるのはわかった。
野口「自分で言い出した罰ゲームを自分で被ってんだよ」
あぁ、美原のやりそうなことだ。
そして何?美原の中で私はその“美しき呪詛に囚われた伝説の女神”なの?
何それクソイラっとする。
「その、美しき呪詛に囚われた伝説の女神っての恥ずかしいんだけど」
佐田「安心しろ。俺は“勇敢な憑拠の魔導師”だから」
野口「俺“孤高の破壊神”だったぞ」
「小田くんは闇の使い魔なのね」
これでRPG像が誕生したわけだが。
あと美原は狡猾ではないぞ。むしろ逆だろ。
狡猾の意味ちゃんと知ってる?ずるい、とかそう言う感じの意味よ?
城間「あ、なぁ美原、Aいな…」
美原「継承の村人。お前、女神に何の用だ」
城間「け、継承の村人…?」
顔が歪むくらい意味不明だ、と言う顔をした城間くん。
ごめんね、ウチの美原が…いつもこんな感じなの。
あ、と目が合った城間くんは美原から逃げるように私の元へ小走りで近づいてきた。
何あれ、とボソッと私に耳打ちする。
私はさぁね、と肩をすくめた。
「まぁ今日一日の辛抱よ」
美原「時の神は俺の楽しみを奪うのか…!なんて残酷なんだ…」
「……1時間経ったら私いなくなってるかもしれないけど、その時はあばら折れてるから病院にいるね」
俺見舞いに行くわ、と言った城間は私の肩にドンマイ、と言うふうにぽん、と手を乗せる。
全然嬉しくないし、そんな顔するなら今日一日クラス変わってよね。
ちなみに、稜くんが言うには、1番最初のセリフは『A、次の授業なんだっけ?』って言ってて、その次が『出たな、長身男、俺に身長分けろ!』……そして次が『城間、お前Aに何の用?』で、最後が『もう直ぐ休み時間終わりじゃん!』って言ってるらしい。
よくわかるね。尊敬。
そしてそのまま美原は授業を受け、ノリのいい先生は厨二発言で返していたと言う。
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜!!一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才!?あー!ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!! (2020年8月2日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです!皆ユニークで大好きです!ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね!羨ましいです、、、これからも無理の無いように頑張って下さい!応援してます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新がんばります! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです!更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます!!綾くん良いですよね! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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