155話★ ページ15
そう言って私の手を包み込んで、もう一度ニコリと笑う。その顔にドキッとした。
ダメダメ、ベースは美原!
雅治「一人でも入れるホテルはここしかなくてさ。カフェとか行ったらナンパがしつこくて…ここ以外無かったんだよ。許してくれる?」
「あ、は、はぁ……」
美原「ほだされるなよ、A。そいつはヤバイくらいヤ〇チンだから」
雅治「ふふ、俺が相手してきた女性の中でもAちゃん程綺麗なコはいなかったなぁ」
…美原のお兄さんを見て、美原もこうなるのかと思うとドキドキが止まらない。
美原にはない色気を持っている美原のお兄さんは、私に薄く微笑んだ。
女を落とす方法を全て理解しているが、私はあいにく柏木で免疫がある。
雅治「Aちゃんは落とし甲斐あるねぇ…大概の女のコは俺が微笑めば一瞬で恋に落ちるのに」
「え、あ、そうですか…?私は慣れてるので…」
雅治「ふーん…?ま、とりあえず汚れる前に会えて良かったよ」
汚れる……?
何がですか、と言えば、ニコリと笑って、綺麗な形の口を開いた。
雅治「だってAちゃん、まだ処女でしょ?」
「っ、へっ?」
美原「お前、初対面の女の前で性癖暴露してんじゃねえよ…」
雅治「あ、言い忘れてたけど、俺処女厨ってやつだから」
そうしてスッと私の手を笑顔のまま摩るその感触にゾワリと背中の毛が逆立った。
何この、何人もの女抱いてきました、みたいな手。
寒気じゃないけど、喰われる、って咄嗟に思った。
こんな人、紅士さん以外に感じるなんて。
これが大人の色気ってやつなのか?
美原「おい、Aビビってんだろ」
雅治「ビビってないよね?でもごめんね、Aちゃん可愛いからさ、俺本気になっちゃいそうで」
「え、あっ、いえ、そんな滅相も無いです…」
おいほだされんな、とグッと体が後ろに引かれる。
背中についたのは美原の体。
腕は私の肩を引き寄せている。
え、何こいつなんかイケメンに見える。
美原「こいつはお前のもんじゃねえよ。いつもみたいに捨てられる女だと思うなよ」
雅治「ひっどいなぁ〜。別に捨ててるつもりはないよ?あっちから離れていくの。まぁ泣かせちゃってるけどね?」
「?何の話?」
お前は分からなくていいから、と肩を強く握られる。
少し痛いけど、なんか真剣そうだし黙っておこう。
にしてもやっぱり美原のお兄さん遊んでんじゃん。
___
『
・処女厨
・ヤリ〇ン
・ナンパがナチュラル
クラス…?
部活…元スペイン同好会
「君可愛いね、俺と話さない?」
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜!!一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才!?あー!ありがとうございます〜!!これからも頑張ります!! (2020年8月2日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです!皆ユニークで大好きです!ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね!羨ましいです、、、これからも無理の無いように頑張って下さい!応援してます! (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!これからも更新がんばります! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです!更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます!!綾くん良いですよね! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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