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〜8〜 ページ10

「Aちゃん、ちょっと良いかしら?」
「はい?」


六つ子の部屋で、苦手克服のために教科書を漁って重要事項に付箋を貼っていると、部屋に松代さんが入ってきた。
何ですか、と振り返ると、これ買ってきて欲しいの、と小さなメモを渡される。(しかし、メモに書かれている内容は少しではなかった)


みりん、醤油…里芋に人参…その他諸々……。


松代さんは私に夕飯の買い出しに行ってきて欲しいらしい。
今手が離せないらしく、家にいるのは私一人のために私がいくことに。

あんな美味しい料理が食べられるなら私スーパーが1km先でも歩いていくわ。


確か、スーパーはここら辺で……と、頭に叩き込んだ地図を思い出しながら進んでいくと、駅前に着いた。
アニメで見るところ…!!


キラキラしていた私を不審に思った人が、私をジロジロ軽蔑の目で見ながら通り過ぎていく。

まぁ駅見て喜ぶのは普通じゃないわよね。


落ち着いて、と一回深呼吸し、歩き出す。
すると、向こうから見たことのある制服を着た高校生が歩いてきた。

あの制服って……六つ子が、朝着てたやつ…?
ってことは、この時間帯に学校が終わるのね。


チラ、と三次元にいた頃から腕につけていた時計を見る。
指しているのは午後9時だろう。こっちは夕方なのに、あっちは夜かー…時の進み方も違うのね。


時間感覚を知れたところで、すっごい大きな問題が生まれる。


「おもった……」


買いすぎた…。
特売なんてしてるからだ…!

いかに多くの必要なものを買うことができるか、が重要になってくる特売。これに惹かれるのが、収入の少ない新社会人である一人暮らし。(私のような)


クソ、重たい…!!自業自得だけどね…!


半ば袋を引きずりながら歩いていると、A?と後ろから声をかけられた。

この声って……。


「おそ松!学校は終わったの?」
「うん、ついさっき。部活も休み。それ、重そうだな」


私ゴリラだから大丈夫だよ、と笑うと、俺半分持つよ、と言いつつ重たい方を持ってくれる。
うわぁ…リアルスパダリ……。

おそ松はそういうところずるいよなぁ……。


しかもおそ松は、自分の学校の鞄も持っている。果たしてどれだけ教材が入っているのかは謎だが。


「ありがとっ!」
「いんや〜、じゃあAのおかず頂戴ね〜」
「え」


冗談。
そう言って笑った顔は、つい最近夢小説で見た時のように、夕日をバックに輝いていた。


ふぁー、将来養いてえ…………。
扶養を前提に私をお付き合いしませんかね、兄さん。

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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年2月23日 23時

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