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「とりあえずAちゃんのお部屋はここね?」
「ありがとうございます、お部屋まで用意していただいて…」
「いいのよー」
それじゃあもうすぐ夕食だからできたら呼ぶわね、と優しい笑みを称えて出て行った松代さん。
あぁ…すっごい好き。
あんなお母さんがいたら幸せだろうなぁ、とか思いながら部屋に入る。
わ、広い。
三次元での私の部屋は、かなり安いアパートの一室だけだったのでとても広く感じる。
は〜…広い部屋最高ー……。
そう思いながら寝転がっていると、スッと予報もなく襖が開いた。
「あ、くつろいでる」
「おかげさまで……」
部屋に入ってきたのは、あの愛しの一松の元相棒、十四松だった。
大きく開けられた口とブラブラ揺れている袖がなんともキュート。
ベンキョー教えてくれるんだよね?とコテンと首を傾けた十四松に、そうだよ、と返す。
「僕の苦手キョーカは古典だよ!!よろしくね!得意なのは生物!」
「古典が苦手なの?古典ってすっごいお洒落な科目だよ。生物って面白いよね!世界の不思議って感じで」
じゃあ楽しくなるかもね!なんて天使スマイルを浮かべられ、危うく浄化しかけた。
なんとか耐えたけど。
じゃあ次チョロ松にーさんが来るから!と言い残して出て行った十四松と入れ替えで、部屋にチョロ松が入ってくる。
「ぼ、僕の苦手教科は物理で……得意なのは現代国語です!」
「バリバリ文系ね。物理、私も苦手だったよー…でもあれね、問題が難しく言ってるだけで聞かれてること簡単だから、これから頑張ってこ?」
「はいっ!よろしくお願いします!」
「あと、タメ口でいいよ。そんなに歳は離れてないし」
私は今年で20歳。ばりばりの女子大生なのだ。
驚いてるそこのお前、あとで路地裏な?
次クソ長男なんで、と言った瞬間、スパーンッとありえない音が。
襖ってあんな音出るんだ。
「次俺!おそ松!俺の苦手なのは全部!!」
「ぜ、全部……」
全部って?
待って驚いたわー…。
普通得意科目ってあるもんでしょ?それがないなんてこと……ないよね?
「得意なのは?」
「保健体育」
「あー…うん、ぽいぽい」
なにそれどう言う意味ー?と唇を尖らせる。
やっぱりまだ高校生なんだ、と笑みが漏れた。
六つ子とイチャイチャするのも良いけど、勉強教えるのも悪くないかもしれない。
「ちょっとおそ松兄さん!Aちゃんと話しすぎだよー。あ、Aちゃん、僕の苦手なのは社会全般!得意なのは数学だよ!」
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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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