〜１〜 ページ3
「あんた、何してんの」
「え、あぁ！？って、痛ッ…」
呆れたように見下ろす半目に胸が高鳴る。
やっぱり私死んだ？天国だよね、ここ。
あぁ、妹にプリンあげて良かった…。
「初めまして、ところでここはどこですかね」
「ここは赤塚区赤塚市。あんたどこから来たわけ？」
………赤、塚…？
「きゃー！！本当にあるんだトリップー！！」
うるさそうに眉をひそめる一松の手をギュッと握る。
夢女子歴１０年、やっと花が咲いた。
「背中に擦り傷が！！めっちゃ痛い！嬉しい！！夢じゃない！痛いけど嬉しい！」
めちゃくちゃ喜んでいると、「え、あんたドＭ…？」と引かれた目で見つめられる。
イッチもドＭじゃん！！私だけ変態って感じで言わないでよ！
「…うるさいですよっ！一松も変態でしょう」
「なんで俺の名前知ってんの…？やっぱりストーカー…？」
「す、ストーカー……！？」
あ、で、でも休日はｐｉｘｉｖで夢松タグ漁りまくってるし、多分半分ストーカーの部類に入ってる気がする…。
愛ゆえの行動だから！！
「一松ー？なんかあった？」
「ッ…こ、この声は……」
「あ、チョロ松兄さん……」と一松が振り返る。
やはりそうかぁぁああぁ！！！！神谷さんｖｏｉｃｅやっぱりイケボすぎない！？
こんな声で耳元で囁かれて見て！？一瞬であの世行けるけど！？
なんか悪い事して、死刑になるときは私声優さんに殺されたい。
「なんか変な女見つけた…」
「へ、変…？」
「女性に変は失礼でしょ」
「立てますか？」と差し出された手。
思っていたより大きくて、指がスラッとしている。
私の子供みたいな手より全然綺麗じゃん羨ましすぎる。
「た、たて、立てます！立てますけど声出さないでください。イケボで死ぬ」
「あ、一松。さっきの言葉解除する。めっちゃ変人」
チョロ松にまで言われてしまった。
なんか悲しい。
それでも一応立たせていただき、そのままお礼をして帰ろうする。
……ん？待って、私の家どこ？
ここ赤塚なんだよね？
そんな地名、私の世界にはないから、ここの世界に私の住んでいる地域はないんじゃ…？
やばい、ホームレス確定。
「どうしたんだ、カラ松ｇｉｒｌ？」
「な、中、中村さん…！？」
あと私、カラ松ｇｉｒｌじゃなくて一松ｇｉｒｌ。
別にカラ松ｇｉｒｌでも良いけど、一番は一松だから！
「そ、その…ここって、赤塚なんですよね…？」
「あぁ、そうだぞ！」
「私実は、トリップして来たみたいなんです…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます！！これからお話は急展開…できればいいな、と思います！頑張ります！！ (2020年10月5日 0時) (
レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです！頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます！！了解です！頑張りますね！ (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松！！もう本当に尊いです！一番の推しです！更新頑張ってください！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です！ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
