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「じゃあ今日は僕と!!」
「十四松なのね、ふふ、楽しみにしてるわ」
「……え、あれ?襲っちゃって良いやつなの?」
意味のわからないことを言っていたおそ松は、当たり前だがチョロ松に殴られていた。
駄目だよ、襲ったら…いや、別に襲われること自体は全然オッケー?むしろウェルカム。
……いや、私が死んじゃうからやっぱ辞めて。
入念にテストのチェックできるかな、って思ってたんだけど。
それが楽しみなら、おそ松には難しい問題解いて貰わなきゃ!
「そういえば今日、母さん遅いみたいだから自分たちでご飯作って、って言ってた…」
「あ、そうなの……だったら私が作っておくから、みんなは明日の分の教科終わらせちゃって!」
わかった、とか、なんかあったら呼んでねー、とか言いながら六つ子はそれぞれ机に向かい始めた。
うんうん、赤点とかとったら松代さんに怒られちゃうもんね、松代さん怖いもんね。
その6人並んでいる背中を見つめた後、私は台所に向かった。
何が作れるかな……肉じゃがと…うん、これだけあればなんでも作れるかな。
作り始めると、飲み物をとりに来た一松が鍋を覗き込んだ。
どーよ、私の料理スキル!一人暮らししてるからね!それに彼氏もいなかったから、色んな味のものいっぱい作ってたんだから!
……悲しくなってくるわ、彼氏いないとかなんで?私顔は悪くないと思うんだけど。
「…何作ってんの?あんた」
「ふふ、できてからのお楽しみー。と、言いたいところなんだけど。何作ってると思う?」
このくらいの会話は息抜きにも丁度いい。
なんだろ、と少し笑った一松は、ふぃ、とこちらに寄ってきた。
待って今笑った?嘘でしょ、笑った?
嘘でしょ!?!???!???!?
いやー、死ぬ前にリアル一松様の笑顔を拝めて超眼福。私混乱してなんにも考えられないんだけど。
「……肉じゃが?」
「お、正解!もうそろそろ出来上がるから、みんな呼んできてくれない?」
「うん、わかった」
うふふ、この会話なんか新婚さんみたい……。(キモい)
私がそんな気持ちの悪いことを考えていると、十四松を先頭に六つ子がみんなぞろぞろ降りてきた。
うわすごーい、階段の降り方にも個性溢れてる……。
「なになに!?何作ってるの!?」
「なんでしょーか」
「しろごはん!」
「いや、それはそうなんだけどね?」
白ごはんがない食卓いやでしょ……?
和風のもの作っててご飯ないの嫌だよね?あれ?私だけ?
てか十四松可愛くない?天使?私死んだの?
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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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