Once upon a time 『シンデレラ�掘� ページ32
少し物怖じしている私と、王子様カッコいい♡なんて語尾にハート、目にハート、そして周りにハートをつけてあの顔の怖いイケメンを見つめる令嬢たち。
私は貴方たちのセンスを疑うわ。まぁイケメンだけども。
いやほんと顔怖いな……なんでそんなに顔怖いのよ。
これ言ったら多分鞭打ちののちに貼り付けの刑で、そんでから死体を海に投げ捨てられるんだろう。オチが見えてるし。
物怖じしない。私は。だから王子様に『眉間に皺よってますよ』って教えてあげないと。あの皺さえなんとかすれば少しはもの優しげな顔……なるかな……？
大丈夫、私はいける、王子様だからって物怖じしちゃ駄目だから。身分差別反対だから。いや、やっぱ怖いかも。
うーん、と頭を悩ませていると、オーケストラの演奏に合わせてダンスが始まった。
パーティーは深夜3時まで続くらしい。よくそんなに踊れるもんね。
どこかのお偉いさんや政治家と踊っている貴婦人やらお嬢様やらを見て、私はそっとフロアを抜け出した。
な、なんか自信なくなってきた……私のドレス、ちゃんと目立ってる？一攫千金狙えるレベルかなぁ……。
私より綺麗なドレス着ている子はいっぱいいるし……もしかしたら、地味な私は…。
佐田「おい、お前そこで何してんだ」
「！？え、わ、お、王子様…！？」
佐田「しーっ！！今やっと家臣から逃げられたとこなんだから静かにしてくれ！」
なんと、私の目の前にはあの王子様が立っていた。
驚いている私を頭の先からつま先まで見た王子様は、ほぉー、と呟いた。
佐田「さっきからドレスばっか綺麗で顔が綺麗な奴は1人もいないと思ってたけど、お前はどっちも綺麗だな」
「！」
王子ともなると女の扱いが違うわー……。
しかし私も、元だけれども貴族の生まれであるからしっかりと愛想笑いを浮かべた。
「いやですわ、お世辞がお上手ですわね。他のご令嬢様方にも、同じことをお言いになられたんですか？」
そう言うと、王子様は複雑な顔をして目を逸らした。
佐田「……あいつらが見てるのは、俺の財産と富、位だけだ」
「あら……」
そんなことはないと思うけど。
余程王子様は捻くれているらしい。まぁ王族に生まれて、捻くれるなというのも無理な話か…。
でも、と私を見た王子様、基雄二様はニコリと微笑んで、私の髪をそっと撫でた。
佐田「お前は、俺と結婚しようとせずにここに隠れた」
…………あのー、一ついいでしょうか時期王様。
私隠れたんじゃなくてただ緊張してただけです…。
Once upon a time『シンデレラ�検戡�←Once upon a time『シンデレラ�供�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» 小田：なんでなんだろ、、はっ！もしかして僕がいるせい…！？あわわわ…！！き、君は高評価推してくれたの！？ありがと、ほんとにありがとう〜！！ (2020年8月2日 12時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 確かに低評価嫌ですね､､、神作品なのに､､、ちなみに私は高評価押しましたよ(*^▽^*) (2020年8月2日 11時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Yucca!!!さん» 美原：だよねぇー。俺たちこんなに頑張ってるのにさー！でも君が応援してくれれば百人力だわ！あんがと！これからもよろしくな！！ (2019年8月1日 21時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
Yucca!!! - 本当、なんか意味もない低評価多いですよね…。なぜこんなに面白いのに…。もしや組織票か！？…なにはともあれ、頑張ってください！！！ (2019年8月1日 12時) (レス) id: 718b4536e0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - あさん» 確かフォントは大丈夫だったと思います。あと背景は今気づきました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年4月21日 20時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
