〇 ページ36
不毛すぎる言葉のやり取りを帝統っちとしていると、なんだかいい匂いがしてきた。
冷蔵庫の中にはあまり食材が入っていないような気がしたけど…そんな状況でも作れちゃうA凄いなぁ…。
うーん…立派なお嫁さんになれそう……いやいや、まだ誰にもあげないけど。っていうかあげる気ないけど。
「っ!」
悶々と考える俺を他所に帝統っちは、急に何かに気づいたような顔になると、まるで借りてきた猫のように机の前に正座をし出す。
『…ん…?心做しか猫耳が見えて、それがピーン!って立ったように見えたんだけど…??』
「お待たせー。エビピラフしか作れなかったけど…」
「おぉおおぁああ!!!!全然問題なし!!ちょーうまそー!!!!」
すると、タイミング良く料理を持ったAが現れて…って、野生の勘凄すぎない…?
ユメノゲンタロー曰く、しょっちゅうゴミ捨て場や公園にいるらしいので、猫と触れ合う機会が多いから…やっぱりそういう勘が蓄えられているのだろうか。
『…つ、つーかAのエプロン姿…!!』
制服にエプロンを巻いている姿は…なんというかこう…すごいくるものがある。
なんだか2人で同棲しているような……うーん、ある意味合ってるけど…。
「はいどーぞ」
「ありがとー!!」
満面の笑みでピラフを受け取る帝統っちに、Aは軽く笑みを零して…ちらりと俺を見る。
そして気まずそうに"自分の手元"を見てから…俺のそばに近寄って。
「…お、おにいも。どうぞ。…べ、別に食べなくてもいいけど。どーせ朝ごはん食べてないんでしょ…?」
と、[もう1つのピラフがのったお皿]を俺の前に置いてくれた。
『…って、え?!!!!』
脳みそパニック中。え?ど…どういうこと…??
Aが俺っちに料理を作って…くれた…??
てっきりそのもう一個の方は自分の分か…帝統っちのお代わりの分だと思ってたんだけど…?
正直すごくお腹減ってたし…超嬉しい。やばい。
にまにまと頬が勝手に緩んでしまうぐらいには嬉しかった。
なんだか今なら空飛べそう。
「Aー!!!マジありがとーな!!!」
「…っ…!!…べ…別に…気にしないでいいし…ちょ…ちょっと余ったから……そ、それで…」
「なんにせよ作ってくれて俺っちちょー嬉しい!」
そう言って自然に出た笑顔。
Aはそんな俺を見て、どこか照れたようにそっぽを向いた。
『…あ、あれ?これ結構いい雰囲気じゃ』
「うめー!!ちょーうめーよAー!!りおーさんが作ってくれる料理も美味しいけど、これもうめー!!」
『…やっぱり俺は帝統っちが嫌いだ』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 682人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花(仮垢) - ガチャドルチリーンwww確かにw合ってるんだけどさwww (2018年12月25日 5時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 咲良さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m直させていただきました。 (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» ありがとうございますー!嬉しいですー!!そうですね…拝めるわけですね…羨ましい… (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 穹射さん» ありがとうございますー!!頑張ります! (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おはようございます。摩天楼じゃなくて麻天狼ですよ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 211f54bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎麻
作成日時：2018年9月5日 0時
