FKの甘い日常-K-

スイカゲーム K2 ページ24

今は久しぶりにふじがやと2人の時間だけれど、何か忙しそうにしているふじがやを部屋で待ちながら、退屈だったので早速スマホを取り出し、スイカゲームを始めた



静かに待っていようと思いながらも時々どうしても声が漏れてしまうので、その内とうとうふじがやが何事かと覗き込んで来た



「なに、それ？
何してんの？」

「ゲーム」

「ああ」
　
ふじがやも知っているようで、一瞬で理解したらしい



「おかしかったね、あれ

きたやま、ゲームしてるだけで画が持つの、すごいよねえ」


それを聞いて、俺の配信番組のゲーム実況を見てくれていたんだ、とわかった


「見てくれたの？」

「見てるよ、全部」


ゲームしながら、嬉しくてふふ、と笑うと、並んで座るふじがやが隣にくっついて胡座をかき、さらに覗き込んで来た



「おかしいよね
フルーツが大きくなってさ
単純なのに、すごくいろいろ考えるしめちゃハマるよね」


「うん
やってみたらめっちゃハマっちゃうやつで、びっくりした

お、そこ！くっつけ！あーっ！」


「ははは、ダメじゃん
間にいちご入っちゃって」


「くっそー」



ふたつめに出来た梨をくっつけたいのに、間のいちごが邪魔をしている

動くわけないのに、ついスマホを傾けてフルーツを転がそうとしてみたりしている、そんな俺を見て、ふじがやが可笑しそうに笑った



恋人がいつも気に掛けてくれている







それだけ、なんだけど






なんかくすぐったくて、






嬉しい

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