僕はまだ君を愛さないことができる。３

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私たちは夕方から飲み始め、久々に3人で楽しい時間を過ごした。


『あれ、もうお酒ないよー』


深澤「マジ？じゃあ買いに行く人決めようぜ」


ジャンケンをした結果、翔太が負けた。


渡辺「俺かよ」


彼はめんどくせ、と言って立ち上がる。


『いってらっしゃ〜い(笑)』


深澤「気ぃつけろよ(笑)」


渡辺「はいはい」


彼が出ていく。


テレビでは紅白歌合戦がもう中盤にさしかかっている。


私たちはテーブルの上の料理をつつきながらそれをなんとなく見ている。


『そういえば、覚えてる？大学4年のときも、翔太の家で年越しパーティーやったよね』


深澤「あいつはそのときから一人暮らしだったもんな」


『そのときふっかがさぁ、クリスマスに彼女にフラれた直後でめちゃくちゃ落ち込んでたよね(笑)』


深澤「あー、そうだったな」


『あれって結局別れた理由はなんだったの？』


深澤「…お前だよ」


『へ？私？』


深澤「彼女よりもお前のこと優先してたからフラれた」


そんなこと、初めて聞いた。


『そのときから私、迷惑かけてた？』


深澤「…ていうか、そのときから既に俺はお前のことが気になっていたのかも」


私は彼を見る。


『…な、何言ってんの；』


私は残りのビールを飲み干す。


深澤「嘘だと思ってんだろ」


『当たり前じゃん』


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