透明なラベンダー。 (ページ29)

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企画会議が終わった。

結果は、他の社員の案が採用された。

私はデスクに戻り、ふぅ、と息を吐く。

目黒「どうだった？」

『…ダメだった！もうボロボロ(笑)』

目黒「そうか」

『うん、』

目黒「発表はうまくいったの？」

『うん、すごく緊張したけど、練習通りできたと思う』

目黒「頑張ったな」

『…でも、実力の違いを見せつけられた。やっぱりすごいなぁ』

目黒「…」

目に涙が溜まる。

『私なんて、全然…っ』

目黒「そんなこと────────────」

Aさん、と私を呼ぶ声がした。

振り向くと、深澤さんが立っていた。

深澤「ちょっと休憩しよ(笑)」

『あ、あの、』

深澤「おいで(笑)」

彼はそう言って、オフィスを出た。

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着いた先は、屋上庭園。

『ここは…』

初めて来た。

緑があって、落ち着く。

深澤「俺ねぇ、あー疲れた〜しんどいな〜ってときはここに来てゆっくりすんの！(笑)」

『…』

深澤「Aさんのプレゼン、すごくよかったよ。初めてとは思えないくらい、きれいにまとまってた」

『…ありがとうございます』

深澤「だから、Aさんがダメなんじゃない。Aさんの案もよかったけれど、選ばれた案の方がもっとよかった。ただそれだけ」

『…っ』

涙が込み上げる。

深澤「だから、本当によく頑張りました」

彼はそう言いながら、私の頭をポンポン、と撫でた。

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