透明なラベンダー。 (ページ2)

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目黒蓮。

私の同期だ。

入社すぐの新入社員研修は本社で1ヶ月間行われた。

その1ヶ月間で同期の絆が生まれ、特に目黒くんとは同じ研修先でもあったため仲良くなった。

目黒「元気だった？」

『元気！そっちは？(笑)』

目黒「うん、元気」

クールで顔が良い彼は、入社当時から人気者だった。

今でもかっこいいな。

より大人びた気がする。

『まさか目黒くんと同じ部署になるとは』

目黒「3ヶ月だけだろ」

『そうだけど、ここでは目黒くんの方が先輩だからいろいろ教えてね』

目黒「うん」

『よろしくね(笑)』

目黒「よろしく(笑)」

目黒くんがいるなら、心強い。

『さてと…』

デスクの上にカバンの中身を出しているとき、突然背後に誰かの気配がした。

渡辺「おい」

『は、はいっ！』

見上げると、スーツ姿の若い男性が立っていた。

ちょうど私の目線の先にあった社員証を見る。

渡辺翔太…

渡辺「今からついてこい」

『あ、えっと、わかりました！』

彼について行くと、いきなり大量の資料を持たされる。

渡辺「これ持て」

『あっ、はい』

渡辺「あとこれとこれもだ」

その上からさらにドサドサと重ねられる。

結構重い…；

渡辺「行くぞ」

『ヒエ〜ッ；』

早足で歩く彼の後ろを私は必死について行った。

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