となりの翔太くん。 (ページ7)

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そして、あの日…

私はついに限界を迎えた。

あの日は私の誕生日だった。

"2人でお祝いしよう"って彼が言ってくれたから、私はずっと家で待っていた。

なのに、待っても待っても、彼は来ない。

彼が来たときには、日付けは変わってしまっていた。

渡辺「悪い悪い、ちょっと友達に誘われてさぁ」

酔っ払っている彼はそう言いながら、勝手に冷蔵庫から水を出す。

『…私、何度も連絡したんだよ』

渡辺「あーごめん、気づかなかったわ」

『誕生日は…2人でお祝いしようって言ってくれたじゃん…』

渡辺「だからごめんって」

『そんな一言で済まそうとしないでよ…！』

渡辺「じゃあどうすればいいわけ？」

『翔太くんはさ、私のことを優先してくれたことある！？』

渡辺「もうわかったわかった、俺が悪いから、落ちつけよ」

『この前もデートすっぽかされて、翔太くんに電話したら女の人が出た』

渡辺「あれは友達で…」

『へー、友達と腕組んだり手を繋いだりするんだ。私が知らないとでも思ってる？』

渡辺「…」

『私ばかり我慢するのはもう嫌！』

渡辺「…んだよ、せっかく来てやったのに」

『…っ』

私は涙を流す。

渡辺「やめろよ、そういうの」

『だって…っ翔太くんが…っ』

渡辺「…めんどくさ」

私は彼の頬を平手打ちする。

『最低…！』

彼はため息をついて、出ていった。

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