となりの翔太くん。 (ページ24)

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最近仕事が忙しく、その日も帰ってすぐにベッドに直行した。

眠っていると、ガチャガチャとドアの開く音がした。

部屋の明かりがつく。

俺は眩しさに耐えながら目を開けた。

『えっ！？なんで翔太くんがいるのー！？』

Aが叫ぶ。

渡辺「…お前、部屋間違えてんぞ」

『なんだぁ、そういうことか～(笑)』

俺はむくりと起き上がる。

『でも鍵開いたまんまなんて不用心だね(笑)』

…しまった、疲れすぎて鍵を閉めるのも忘れてた。

『てか寝るの早くない？』

渡辺「あのな、俺は疲れてんの」

『ふーん』

渡辺「…顔赤いぞ」

彼女は頬を赤くして上機嫌だ。

『お酒飲んできたんだ、オシャレなBARで！珍しいカクテルばかり飲んじゃった(笑)』

渡辺「へぇー」

『後輩の目黒くんって子がね、連れてってくれたんだ～(笑)』

渡辺「楽しかったか？」

『すっごく楽しかった！(笑)』

渡辺「そりゃよかったな」

『嘘なんかついてないからねっ』

渡辺「…で、それを聞いたら帰ってくれんの？」

『…なによそれ』

俺は洗面所に行き、顔を洗う。

『ふんだ、翔太くんなんかより目黒くんの方がかっこいいもんね！』

彼女はそう言って、部屋を出ていった。

渡辺「…ったく、なんなんだよ」

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