となりの翔太くん。 (ページ20)

今日:33 hit、昨日:16 hit、合計:569,191 hit

意識ページ20

＊

翌日、熱が下がった私は出社した。

自販機で缶コーヒーを買う。

目黒「先輩、もういいんですか？」

目黒くんが現れ、彼もコーヒーを買う。

『うん、熱も下がったから』

目黒「…よかった」

彼はホッと息を吐く。

目黒「この前は、すみませんでした」

『まって、あれは目黒くんが謝ることじゃない。むしろ謝るのは私。せっかく誘ってもらったのに…』

目黒「いえ、そうじゃなくて」

『え？』

目黒「…俺がもっと近くに座っていれば、他の男に絡まれても守れたのに」

『…ああ、あれは別に…それに目黒くんが私を守る義理なんてないでしょ？』

目黒「それ、本気で言ってます？」

『…？』

目黒「俺だってなんとも思ってない相手に、こんなこと言いませんよ」

彼は私をじっと見つめる。

『あ、そろそろ仕事戻らなきゃ；』

私はそそくさとオフィスに戻る。

目黒「…」

・

・

・

・

『やっぱりさぁ、なにかと気にかけてくれる人って私のことを意識してるって思ってもいいのかな？』

自宅でさっくんとアニメを見ながら、私はボソッと呟く。

佐久間「お、なんだなんだ？恋バナか？」

彼は前のめりになる。

『…職場の後輩なんだけど、そういう人がいて』

佐久間「年下か～いいじゃん(笑)」

『さっくんはどう思う？』

佐久間「ん～、話を聞く限りかなりストレートにくる感じだし悪い奴じゃなさそうな気はするけど」

＊

評価300票、お気に入り登録2000人ありがとうございます！

＊