となりの翔太くん。 (ページ16)

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熱ページ16

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ある日、社内で目黒くんに話しかけられた。

目黒「先輩って休日とか何してます？」

『何って…家でDVD観たりとかかな』

目黒「今度、俺と─────────」

目黒くーん、と女性社員が呼ぶ。

女性「いたいた、今日の飲み会来るでしょ？(笑)」

目黒「あれって今日だっけ」

女性「もー、忘れたの？」

目黒「わかった、行くよ。先輩も一緒にどうですか？」

『え、でも私…』

女性「人数が多い方が楽しいし、桜雪さんもどう？(笑)」

目黒「先輩も来てくれるなら、俺も嬉しいっす(笑)」

『…なら、行く』

私が頷くと、彼はニコッと笑った。

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飲み会が始まった。

けっこうな人数が集まっていて、なんだか居づらい。

目黒くんは、斜め前のテーブルで女性社員に囲まれている。

女性「目黒くん今フリーってほんとー？」

目黒「そうだよ」

女性「じゃあ私が立候補しようかな～(笑)」

女性「えーずるーい」

なんて会話が聞こえてくる。

男性「なんか向こう盛り上がってるね」

私のとなりにいた男性社員が言う。

『そうですね』

男性「てかAちゃん全然飲んでないじゃん、もっと飲みなよ」

『いえ、いりませんから』

男性「遠慮せずに飲みなよ～」

その人は距離を詰めてくる。

『あの…；』

そのとき、目黒くんと目が合った。

私はすぐに目を逸らし、立ち上がる。

『…すみません、お手洗いに』

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