memory26〜霧野に与えられた能力、それは…〜 ページ30
見間違いだろうかと思い、目をこすってもう一回霧野の方を見る。
霧野の瞳はこの暗い公園でも分かる位、深紅に輝いていた。
確か初めて出会った時は、まだ本来のエメラルドが残っていた。
でも今はただただ深紅一色。
…確信した。霧野の能力が完全に覚醒したんだ。
今の所それに気づいているのはアタシしかいない。
早く涼野にこの事を伝えないと…！
A「涼野！霧野の目の能力が覚醒した！」
涼野「何ッ！？マズイな……！霧野、今の所は誰も見るな！」
霧野「え……何だよいきなり？」
涼野が声をかけたからか、霧野がこちらの方を向く。
その際…その瞳は涼野の目を捉えていた…。
涼野「……ッ！？」
途端、涼野がその場にしゃがみ込む。何らかの異変が起きたっぽいな…。
A「おい……大丈夫かよ涼野？」
コスモ「どうされたのですかスズノさん！？」
神童「一体何が！？」
亜風炉「？」
涼野「A、コスモ、アフロディ、神童！今だけは絶対霧野の目を見るな……！」
緊迫とした様子の涼野の指示の通り、アタシらは霧野の目を見ないよう目をそらした。
霧野「え、あ……俺、一体どうしたら……？」
皆の様子から何か感じ取ったらしい霧野が、震えながらしゃがみ込む涼野に尋ねる。
涼野「……霧野、落ち着いて目を閉じろ。そうすればきっと目の力が治まる」
何やら目を手で抑え込みながら涼野が答える。
その様子からして…目に何か起こったんだろうな。
指示通り霧野が目を閉じると…霧野の目は元のエメラルドへと戻っていた。
A「取り敢えず……目の方は落ち着いたみたいだ。それで涼野大丈夫なのか？」
涼野「……まだ完全には回復はしていないが、多分大丈夫だ。次第に回復していく」
霧野「あの……一体何しちゃったんでしょうか？」
おどおどとしながら霧野が尋ねる。きっと今は罪悪感に押しつぶされそうになっているんだろう。
涼野「……今、私は何も見えない状態だ。つまり……霧野の目の能力に『視界を奪われた』」
全員「視界を……ッ！？」
いやいやなんつー怖い能力だよ！？視界奪うとか……まさにチートの能力じゃねえか。
霧野「そんな！？俺どうすればいいんですか……！？」
涼野「……大丈夫、きっとこれは一定時間だけだ。永遠にって訳じゃない。だから安心してくれ。これからについてだが、霧野の力は強力なものだからメカクシ団で特訓をしよう」
不安が心を煽る中、やはり月だけがアタシらを眺めていた。
memory27〜『目を眩ます』〜→←memory25〜霧野の能力覚醒！？〜
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＊彩葉＊(プロフ) - 新アカウントでの夏色デイズです！！ (2021年8月21日 17時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - uranai.nosv.org/u.php/novel/mirai23791/ (2021年8月21日 17時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - 諸事情ありましたが何とか復活しました！夏色デイズも別アカウントにはなりますが、改めて再開しようと思います！再開が始まったらお知らせします！ (2021年8月21日 15時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
虹月彩葉(プロフ) - スズヒさん» 毎日見て下さってありがとうございます！これからも更新を頑張ります！ (2020年10月16日 23時) (レス) id: 69f63be817 (このIDを非表示/違反報告)
スズヒ - ほぼ毎日楽しみに見ています これからも頑張ってください！ (2020年10月16日 20時) (レス) id: 266b669be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹月彩葉 | 作成日時：2020年9月19日 19時
