灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ48)

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《141》ページ48

彼女は話を区切らせ、教室から去って行った。

ポルトン……ヒナコちゃんはそんな人に見えなかったのに……何で……？

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ウォータイム______

今日も剣道の修行が始まる。
いつものギャラリーの上で観戦をしていた。彼のちょっとした上達が微笑ましい、と思いながら。

ヒカル「やぁぁあああっ!!!」

猿田「まだ遅い！」

ヒカル「うわぁぁぁああっ!!」

こんな風に構えて、自ら攻撃をしに行き、かわされ、「面！」と言われる始末。散々な結果だった。
寮に帰れば彼はすぐに自分の部屋に行ってしまい、あまり話す時間が取れない。しかも今日については夕食の後にハルキ君の部屋に行って、昔の事について覚えている限り語ったから疲れた。

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翌日も剣道があり、ヒカル君は外で竹刀を振り下ろす練習を繰り返していた。周りに人がいないから凄く寂しそうだった。
この日も、結果は良くなかった。

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それから数日が過ぎ______

猿田「……星原、戦闘の本質は分かってきたか？」

ヒカル「僕には……勝つ事以外ありません！」

猿田「分かっとらん!!もっと相手の事を考えろ！」

ヒカル「ぐぁぁああっ！」

竹刀は彼の脇腹に見事、叩き込まれる。

猿田「星原はもう分かってる筈だ！」

ヒカル「____！」

目を見張る彼。重要な事を思い出したらしい。

ヒカル「僕には……大切な仲間がいる……！」

そうだよ……傷つく事を恐れては駄目……!!

ヒカル「傷つく事を____恐るなっ!!」

彼は素早く竹刀を猿田先生の脇腹に叩き入れた。
ついに______

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ヒカル「____面っ!!」

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ﾊﾟｼﾝｯ

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乾いた音と共に竹刀を構えたまま、ヒカル君は満足そうに笑みを浮かべたのだった。