灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ29)

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《122》ページ29

保健室内______

日暮「……灰原、よく一人で運んでこられたな。」

A「いえ、これくらい当然ですっ！」

日暮「褒められても嬉しくないだろ。灰原は女なんだから。」

先生の言っていた通り、ヒカル君をおんぶして一人きりで運んできた。
彼は現在、穏やかな顔つきでぐっすり眠っている。先程までお腹を抱えて呻いていたのだが。

日暮「星原はもしかしたら灰原が事故に巻き込まれたあのコントロールポッドに恐ろしさを感じたのかもしれない。」

A「やっぱり……そうなんですね。」

日暮「さすがだな。でもあの事故にはまだ秘密があった。」

彼女がこちらを見て、「聞くか？」と尋ねる。
ここで知らなければ、謎のままだ。聞いてみる事にしよう。

日暮「あの時、気を失うまでの事は覚えてたか？」

A「大体は……」

日暮「そうか。なら貧血を起こしていた事は病院にいた時に言われていないのか……」

A「えっと、どういう事でしょう？」

日暮「……はっきり言おうか。

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____灰原はあの時……“オーバーロード”を発動させていた。」

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『“オーバーロード”が瀬名アラタ以外にいるとすればお前しかいないからな。』

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____そうか。だからキョウジ君は知っていたんだ。あの時のバンデットは……グルゼオンを操作していたのは……彼だったから……！

彼を通してセレディ先生に伝わった。そこでセレディ先生は彼を利用して私にエゼルダームに入れと持ち掛けた。

これで……分かったよ。

日暮「分かったようだな。私からの命令だ。……何を持ち掛けられても断れ。エゼルダームの生徒とは一切、関わるな。」

A「……はい。」

私にはまだエゼルダームと繋がっている人物がいる。

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そう、リオーネちゃんと______

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