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夏川side




体育祭も終わり、中間テストの季節に入った。

クラスメートは皆、机の上のプリントを睨み付けている。

それぐらい目つきが悪かったです。(作文)

それはまた俺も同じで。




「夏川、何、これ」


「いや俺に聞くなし」




悪友もまた同じく、プリントを見ている。今にも破り捨てそう。

………俺は燃やしたいけどな。




「あ“ーイライラする……チッ、」


「課題もまとめて食べちまえよ、そしたら全部消えるから」


「ナイスアイデア夏川ぁー」




クラスの大半が死にそうになっている。

俺らをそうさせたこのプリントの内容とは。




『テスト範囲改変のお知らせ』




今をテスト何週間前だと思ってる。1週間は切ってるぞ。

しかも古文とか20ページは変更されてる。古文ってアレだぞ、高校生の苦手科目ランキング3位なんだぞ。


今はっきりと言えることがある。それは、殺意が教室中を満たしているということ。




「古文ごと滅びりゃいいのに……」


「古文得意な奴はいいよなー、だって何もしねーでもわかるもんなー」


「おまwwそれただの当て付けwww」




もはや一部の真面目な奴以外諦めているようです(実況)


………一ノ瀬はどうなってるんだか。




「一ノ瀬、お前は大丈夫そうだな」


「大丈夫そうに見える?」


「え、お前はセーフラインだろ。出来ないとか言っといて出来る人だろ」


「アウトだよ全然アウト。でも流石に白紙はダメだと思うんだよね」




俺の悪友に諭し始める一ノ瀬。

俺、あいつの脳内はあいつにしか理解できないと思うんだ。




「で、俺は珍回答を書こうと思ってる。白紙はダメだからせめてお茶目な感じで」

「……」




一ノ瀬は無表情なまま、されど名案をした。

一瞬、クラス中が静まり返る。




「それだ!!やっぱ学年1位は違うね!!」

「珍回答は考えなかったよ流石だわーww」




珍回答か、なるほど。

あの薄毛頭を見返すにはちょうどよさそーな感じ。

少なくとも1束は抜かねーとな。精神的に。




………ん?なんの話って?

……………何だと思う?(毛の話です)

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ろぐ(プロフ) - 大手裏剣さん» ありがとうございますっ……部活が思いの外忙しくてなかなか更新できていませんが完結させる予定なので、応援して頂けると嬉しいです(´∀`) (2020年7月30日 23時) (レス) id: 094eb64ef2 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - わ〜とても雰囲気が好みです…。執筆頑張って下さい…! (2020年7月30日 12時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろぐ | 作成日時:2020年7月18日 23時

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