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1話 目覚め ページ2

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«…前…んて……れ……な…れば…かっ……んだ!













長い長い夢からやっと覚めた。お世辞にもいい夢とは言えない悪夢。


眠りに落ちる前に"彼女"にされたことを思い出して、やるせない気持ちになった。






「なんと!目を覚まされたのですね!」


未だ朦朧とする意識の中で、翼の音と低い男性の声が聞こえた。



「何やら気配があったので来てみれば…」



よく見ると、ここは最後に見た景色とは全く違う。
広い廊下に、蝋燭の光はゆらゆらと緑色に輝いている。


目の前に立つ男性は黒い仮面をしていて表情が読み取りづらい。


『あの…ここはどこなのでしょうか?』


「ああ、今し方眠りから覚めたばかりのあなたに説明をして差し上げましょう。私、優しいので。」


(わ、ご自分でおっしゃるんですね。)



「ここは『ナイトレイブンカレッジ』
世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まる、ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です。

そして私は理事長よりこの学園を預かる校長。ディア・クロウリーと申します。」


(ナイトレイブンカレッジ…?)

(ここは校舎の中で、この方がここの責任者ということですか…。
丁寧に説明してくださったのだから私もきちんとご挨拶しなくては。)




『はじめまして。わたくしはロザリア・オーリェスといいます。』

そう微笑みながらカーツィをする。


学園長さんは顎に手を当て、姿勢を戻した私をまじまじと見た。



「ここに飾ってウン十年間、ただの一度も動かなかった貴女が動くとは…何やら感慨深いものですねぇ…


それにしても、ビクともしなかった時の瞳も美しかったですが、今の方が輝きがまして、より随分と美しいですねぇ…惚れ惚れしますよ

やはり貴女を買い取って正解でした」



『まぁ…!お褒めいただき光栄で………………


あら?ちょ、ちょっと待ってくださいませ学園長さん、、ウン十年…!?わたくし、ここに来てウン十年なのですか!?』


予想外すぎる言葉に間の抜けた声が出る。


「ええ、ウン十年は経ってますよ」




(理解が追いつきません……!)

2話 羨望→←設定


ラッキーアイテム

ダイヤのキャンディ


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ななし(プロフ) - プリメロンさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるとすごく励みになります…!社畜の身なので頻繁に更新することは叶いませんが、これからも息抜きに書いていきたいと思っております (2021年6月8日 17時) (レス) id: edbe6aadbb (このIDを非表示/違反報告)
プリメロン - ロザリアちゃんが可愛くて大好きです。続きが楽しみです。 (2021年6月8日 13時) (レス) id: b71badc53a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2020年7月12日 6時

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