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髪を結っている間、少し離れた所からずっと見られていた。
｢そんなに見られちゃあ、穴が空いちまう。｣
｢あっ…ごめんなさい。やりにくいわよね。｣
冗談交じりに笑って言えば、彼女は少し落ち込んでいるようだった。
｢別に構わないさ。どうせならそんなに離れていないで側で見たらどうだ？｣
｢いいの？｣
｢お嬢なら歓迎さ。｣
そう言って微笑めば、お嬢は嬉しそうに側にやって来た。
…こういう所が無防備だって言ってるんだがな。
｢そうやってるんだ…綺麗…凄い…。｣
｢興味あるのか？｣
｢え？ああ、うん、少しね。その服は…キモノって言うんだっけ。｣
｢お、知ってるのか。｣
｢前に聞いたような…気がするの。どこで誰に聞いたのかは思い出せないけれど。｣
前世でもおれは着物を着ていた。おそらくその時の事を言っているんだろう。
｢興味があるのなら着てみるか？｣
｢本当？｣
｢ああ。今日は時間ねェから、また今度だけどな。｣
｢嬉しい！私、着物好きよ。綺麗で、繊細で、それに何だか懐かしい…。｣
｢そうか…。｣
前世では何度か着せた事がある。
その時も同じ事を言っていたな…。
そんな風に考えていると、お嬢が少し寂しげに話し出した。
｢私ね、こんな感じで朧気にしか覚えてないのよ。みんなと会って、名前と顔を思い出したくらいで、後は本当に朧気…。思い出せそうになっても、靄が掛かったように分からなくなるの。｣
目を伏せ手を握り締めるお嬢の手をそっと握った。
｢別に無理して思い出す必要はないさ。今は今で、新たに思い出を作っていけばいい。話してやるのは簡単だが、それじゃあお嬢は満足しないだろ？｣
｢私の事、よく知ってるのね。｣
｢そうでもないさ。知らない事もたくさんある。｣
｢そうなの？｣
｢ああ。今度教えておくれ。｣
｢ふふ、いいわよ。なんでも聞いて？｣
｢そうさせてもらうよ。よし、終わった。行こうか。｣
｢はーい！｣
お嬢は思い出そうとしているのだろうか。
思い出したいのだろうか。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 一緒にイゾウ沼にずぶずぶになりましょう！！！(助ける気なし) (2020年11月27日 21時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - イゾウ様がとにかく最高すぎてムフムフニヤニヤデレデレが止まらないです(もはや変態。助けて下され。) (2020年11月26日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» ワンピはイケオジたくさんいますよね！んーー、ちょっと構想練ってみましたけど、思いつきません笑短編集でなら書けそう...？ (2020年11月15日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - レイリーさん、やっぱり最高すぎる笑笑なにあの、紳士！いけおじ！紳士の塊！ほんと最高かって。ルイさん、レイさんオチの小説書いてくれません笑？それか同じイケオジなら、ベンさんでもいいかもっ！どちらも小説ないですから汗 (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！双子はお互い恋愛は自由だと思いつつ、目に付いてしまうとお互いに嫉妬心出ます笑 (2020年11月8日 21時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月30日 20時
