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＿イゾウside
｢…きて、起きてイゾウ。｣
鈴の鳴るような声が聞こえる。髪を梳かれる感覚もする。
ああ何だか懐かしいな。彼女はよくこうやって優しく起こしてくれたんだ。
お互い朝が弱いから、先に起きた方が起こす役だったよな。
微睡みの中でぼんやりと回想していると、小さく声が聞こえてきた。
｢髪の毛サラサラ…寝る時は髪解くのね…ふふ、何だか懐かしい気がするなあ。｣
聞き覚えのある声にようやく意識が覚醒すると、海の色の瞳と目が合った。
｢あ、やっと起きた。おはよう、よく眠れた？｣
｢お嬢…おはよう。おかげさまでぐっすり寝ちまったみたいだ。今何時だ？｣
｢んー…4時かな。マスト1本分は終わったから、起こしに来たの。本当は起きてくるまで寝かせておこうかと思ったんだけれど、それだとイゾウ、負い目を感じるでしょう？｣
驚いた。彼女は随分とおれを理解してくれているようだ。
｢ありがとう。気を遣わせてしまったな。それにしても随分と進みが早いんだな。｣
｢あなたの隊員達、本当に良い子ばかりね。あなたの為にって頑張っているのよ？｣
｢おれの為に？｣
｢普段頼ってくれない隊長が少しでも休めるようにって。本当にイゾウの事が大好きなのね。｣
｢そりゃあ光栄だな。｣
ふふっと笑う彼女は実に愛らしいが、そもそも男の部屋に一人でこんな無防備に来るのはどうなのか。
マルコと同室だからか？
そう考えたらいくら兄妹とはいえもやっとしたので、少し意地悪したくなった。
｢イゾウの部屋、初めて入ったなあ。｣
なんて呑気に部屋を見渡す彼女の腕を引いて腕の中に閉じ込める。
｢い、イゾウ…？｣
｢男の部屋にのこのこと無防備に来て…何もされない訳ないだろ？襲われても文句は言えねェぞ？｣
｢そう…よね。｣
目をぱちぱちさせ、揺れる瞳はお嬢が動揺している何よりの証拠だった。
｢私を襲う人なんていないと思ってたの。マルコと同じ部屋だし、油断してたのかも。ごめんなさい、気を付けるわ。｣
｢ああそうしてくれ。じゃないと…勘違いするだろ？｣
｢え…？｣
｢ククッ…ほら、そろそろ行かないと。今日の分が終わらねェからな。｣
｢そう、ね…。｣
｢おれは髪を結ってからいくよ。お嬢はもう行くか？｣
｢うーん…見ていてもいい？｣
思わぬ返答に少し動揺しかけたが、平静を装って笑って了承した。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 一緒にイゾウ沼にずぶずぶになりましょう！！！(助ける気なし) (2020年11月27日 21時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - イゾウ様がとにかく最高すぎてムフムフニヤニヤデレデレが止まらないです(もはや変態。助けて下され。) (2020年11月26日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» ワンピはイケオジたくさんいますよね！んーー、ちょっと構想練ってみましたけど、思いつきません笑短編集でなら書けそう...？ (2020年11月15日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - レイリーさん、やっぱり最高すぎる笑笑なにあの、紳士！いけおじ！紳士の塊！ほんと最高かって。ルイさん、レイさんオチの小説書いてくれません笑？それか同じイケオジなら、ベンさんでもいいかもっ！どちらも小説ないですから汗 (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！双子はお互い恋愛は自由だと思いつつ、目に付いてしまうとお互いに嫉妬心出ます笑 (2020年11月8日 21時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月30日 20時
