余命5年の少女と学園の王子様。【黄】2

Story 52 ページ5

るぅとside



昼休み、廊下を歩いているとAちゃん達に会った。


どうやら屋上で昼ごはんを食べるよう



少し話してからAちゃんが周りをきょろきょろと見ている



どうしたのか。



僕が後ろを向くと



廊下の端で女の子達がこそこそと


何かを喋っているようだ






こちらの方を見ながら。




誰かを睨んでいるようにも見える。



Aちゃんはあの人達を気にしているのだろうか



そんな事を考えているうちに



Aちゃんが屋上に行ってしまった



きっと僕に迷惑が掛からないように考えてくれたのだろう



でも僕はあーいうふうに睨まれても、


噂されても、


自分より相手に迷惑が掛かっていないか心配になってしまうので



こういうの、僕はあんまり気にしない。




だから、Aちゃんも気にしなくていいのに。






莉「あっ、居たっ！るぅちゃん！！お昼食べ行こー！…………るぅちゃん？」



後ろから莉犬が僕の肩をぽんッと叩く。



僕が返事をしなかったからか、



顔をのぞき込んでくる莉犬。



る「…あっ。莉犬…!うん。お昼、食べいっこか」




僕はそう答えて



なーくんたちを呼びに



るんるんと歩いている莉犬と、





教室に向かった。

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