余命5年の少女と学園の王子様。【黄】2

Story 69 ページ22

るぅとside





る「………大丈夫かな…」



彼女が寝た後ふと、そんな事を呟く



薬を飲んだからかさっきよりは苦しくは無さそうだ



僕が早く気付いていれば、、


生徒会の仕事中彼女が体調を悪そうにしていた事に気付いていれば……




全然分かってなかった



Aちゃんはいつも笑顔で居るが本当は「生徒会なんか辞めたい」とか、思っていないだろうか





生徒会の仕事のせいで倒れてしまったのであれば



Aちゃんを生徒会に誘ってしまった僕のせい……




机の上には色々な種類の薬が置いてある



きっとAちゃんは体が弱いのだろう




る「無理、させちゃったかなぁ……」



なんて思ってるとお母さんからメールが来た



〈手伝って欲しい事があるから、家に帰ってこれる…?〉



ぇ…どーしよう……。



帰る前になにか置いていこうかな


薬とか、、


そう思ってコンビニまで行こうとするとある事に気が付いた


る「ぁ、でも僕はこの家の鍵は閉められないし、なにか買いに行っちゃうのはダメかなぁ…」



紙になにか書いてから帰るか…



??「…ぁ、るぅちゃん…?」



声だけでも誰か分かる。


優しい声、


その声が聞こえた方を振り返るとそこにはあの彼が



る「っ…!!なーくん…!!!」

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