余命5年の少女と学園の王子様。【黄】2

Story 60 ページ13

るぅとside



「ただいま。…って、誰も居ないか…」



学校から帰り、家に戻る



親は仕事で居ないようだ。



階段を登り自分の部屋に行く




制服から私服に着替え、鞄の中から生徒会の予定表を取り出す。




そこでふと目に入ったのは


部屋の隅においてあるギター。





「…そういえば最近弾いてなかったなぁ」



そんな事を口にしてギターを手に取る




「外もまだ明るいし、天気も良いですし、外で
弾きますかっ」





1年の頃はほぼ毎日ギターを弾いていたが、最近では忙しくなってギターを弾くことがだいぶ減ってしまった



僕は庭に出て、小さな木の椅子に腰を掛ける




「ん〜…なに弾こっかなぁ……」



そういえば最近曲をつくった



歌詞はまだ考えていないけど、、




それを弾くことにしよっかな



よしっ…




〜〜♪





僕がギターを弾いていると道の方から足音が聞こえてきた





莉犬かな。




僕がギターを弾いていると莉犬はよく僕の家に来てた



「莉犬…?」なんて彼の名前を呼ぼうとすると



制服姿の女の子が目に入った



まさかのAちゃん。



僕が声を掛けてみると彼女はびっくりしたように

目を見開いたがその後、優しく微笑んだ。

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