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理由 ▲過去篇 ページ3

僕は、同じクラスの南さんに、学級日誌を渡そうと、廊下を歩いていた。

気の弱い南さんは、ちゃんともらってくれるだろうか____?

不安で日誌を握りしめる。

すると、1-4から叫び声が聞こえた。

えっ!?と思い、駆け出した。

すると教室のすぐそばで立ち尽くしている南さんと、男。

男は僕と同じクラスの、秋月…だっただろうか。

回りを見ると、女子に男子。二人を円で囲むように、キャッキャッと声をあげる。

この感じは、告白だとすぐにわかった。

南さんは顔を赤く染めて、うつむいていた。

そして、男の口が開いたと思うと、こんなことを南さんに放ったのだ。

『大嫌いだ』

たった一言でも、僕らにまで背筋を凍らせに来る。

シーンと静まった教室内に、女子たちの声があちこちから聞こえる。

『うっわ、かわいそー。もちろん秋月くんが』

『秋月くんナイッスー!』

顔を下げたまま、唇を噛み締め、必死に涙をこらえる南さん。

別に僕に言われたわけでもないのに、女子たちの言葉にイラッとくる。

思考がまとまった瞬間、僕は動いていた。

僕は男の胸ぐらをつかんだ。

女子ではなく、身体がそっちにいったのだ。

『お前……ッ!』

『黄腹か。ふん、お前ならアイツ(南)を慰めることできんじゃねーか?』

秋月がニヤッと笑うと、ストッと僕の手から離れ、南さんを僕の方に押す。

ドンッという不気味な音に、南さんはキャッ…!と声を出した。

『おっ、いい感じじゃん。ラブラブだなー。お前ら』

僕らを上から見る秋月が鼻で笑う。

これが、さっきの現状だ。

震えた南さんの手、笑う女子。

僕は、まるで取り残されたおかずのように、ただただ怒りが増しているだけだった。

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作品ジャンル:恋愛
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青葉 - マカロンパイセンさん» ありがとうございます(〃ω〃)更新頑張ります〜!! (2019年10月20日 21時) (レス) id: c12bc22ed7 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンパイセン - 青葉さん» 本当におもしろいです!神ですか!?更新頑張って下さい!めちゃくちゃ応援します(°∀°ゝ) (2019年10月20日 21時) (レス) id: 91804e9b2f (このIDを非表示/違反報告)
霞-かすみ- - 青葉さん» ぜ、全然!大丈夫です(^^☆)更新されたの見ました!ジェル君……(笑) (2019年10月14日 16時) (レス) id: 5970e2ed7a (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - 霞-かすみ-さん» あ、レス押し忘れました…すいませんっ!( ; ; ) (2019年10月13日 16時) (レス) id: c12bc22ed7 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 - ありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です!頑張ります! (2019年10月13日 16時) (レス) id: c12bc22ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青葉 | 作成日時:2019年10月5日 21時

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