【すとぷり】苺=恋愛の証【るぅと】【学パロ】

男の人 ページ11

【A】(更新遅れました！すみません！)

先生も鈍感ですね……。

授業が始まるとさっきまでのポワポワとは別の空気が漂う。

私は頬杖をつきながらボーッと考え事をしていた。

日直って………

日誌ぐらいしか書くのなくない！？

私はついシャウトしてしまう。

なのに先生…なんで？

それに、今日から実行委員会だ。

「…今日一日頑張らなくちゃ」

私は隣の人にも聞こえないくらいの声で呟いた。

・放課後

「南さん、これお願いします！」

と言って黄腹くんは私に黒板消しを渡した。

「黒板消すんですか？」

「はい…！ちょうど二人なので役割分担しようかと思いまして。しかも今日実行特別委員会ですし。僕は日誌書いてますね」ﾆｺ

うぅ…黄腹くん天使ッ！

グサリと胸に刺さるナイフ。

「あ、早くやらないとっ！」

と独り言を言い、私は黒板へと走る。

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾋﾟｮﾝ

ｶﾞﾂﾝｯ

「…南さん？大丈夫ですか？」

黒板より後ろの席で日誌を書いている黄腹くんは手をとめて私を見た。

「はっ…はぁ！あ、黄腹くん！だいじょ…ぶですっ！痛ッ！」

ｶﾞﾂﾝｯ

「ﾌﾟｯ、何やってるんですか」

え、人の不幸を笑ったよね黄腹くん？
貴方サイコパス？
あれれぇ？

それでも席から立ち上がり、私の方へ来てくれる。

「届かないなら言って下さいよ？」

と言って私の手と重なるように黒板消しを掴み、消してくれた。

もちろん私の手より大きい。私より背も高い。

「ひゃ…っ！？あ、ありがとうございます！！！！」

素早く消えていくチョークで記された文字。

改めて"男の人"なんだと感じた。

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