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__海人














ボルテージが上がっていく会場と全員の熱気





久々の有観客ライブ

何年ぶりかのティアラの笑顔を見てほんとにアイドルでよかったなって心から思った







koiwazuraiから始まったライブはわちゃわちゃした中盤戦、ダンスナンバーを終えると、

雰囲気はガラリと変わってバラードへ入る



俺はその歌い出しだから息を整えるのに全神経を使う

そのフレーズを歌い終わった後も息切れがすごいから、正直あまりまわりを見れていなかった








でも今日は調子が良くて今まで以上に気持ちを乗せて歌えて、メンバーの声が鮮明に聞こえた








じんのパートが終わり、紫耀のパートへ












「時々夢に出てくる君にさえ、僕は何も言えないまま」











紫耀は感情をのせるのが凄く綺麗で、且つ上手い


でも今日は、







"どうせ愛なんて上手くはいかないから"

"傷つかないようにして諦めようか"








歌いながらも視界に入ったモニター

そこに写った紫耀はすごく苦しそうで










「僕の愛なんて届くか分からないけど」










感情を"のせてる"んじゃない

"のってしまってる"と気づいてしまった



以前と変わらず大口をあけて笑う紫耀を見てたら

正直Aちゃんのこと、大丈夫なのかと勝手に思ってたと考えたら、、最低だ俺











海「君じゃなきゃダメなんだと伝えるまでは」










思わず忘れてしまってた

あの二人の笑いあってる姿、寄り添ってる姿

紫耀がAちゃんを見る優しい瞳










付き合い始めた頃、Aちゃんと2人で話した事がある





岸くん、紫耀、Aちゃん、俺


今思えば不思議なメンツで岸くんの家に集まった


ジャン負け紫耀と岸くんが買い出しに行って、留守番組になった俺とAちゃん





"海「ねーね、紫耀ってどんな感じなの?」"

"『どんなって?笑』"

"海「2人きりだと甘々〜とか!」"

"『んー、色んな顔みせてくれるかな!』"

"海「色んな?」"



"『喜んだと思えばムスッとしたり、笑ってるけど無理したり、我慢出来ずに泣いたり、、。不思議なんだけどね、知れば知るほど紫耀に惹かれていくの』"






その時のAちゃんの微笑みが綺麗すぎて

思わず跳ねかけた胸の鼓動は気づかないふりしたよ









ねえ、Aちゃん

紫耀、待ってるよ。ずっとずっと。




海「__追いかけさせて」



胸が締め付けられる気持ちをのせて精一杯歌った

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設定タグ:平野紫耀 , King&Prince , キンプリ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:木苺 | 作成日時:2023年1月25日 23時

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