＿14 ページ15
·
＿＿紫耀
ポケットから手を出すだけでも凍えそうになる季節
建物に入ると暖かい空気に包まれて
思わずホッと息を吐いた
打ち合わせ室を開けると
「「「「ハッピーバースデー！！」」」」
「うわ！！びっくりしたー！」
海「しょお！おめでとー！」
廉「今日で、にじゅーよん？」
岸「誕プレすげーの買ってあっから！！」
神「まあひとまずは、俺の歌声贈るよ」
「まって、なんもかっこよくないよ？笑」
1月29日。俺の24回目の誕生日だった
ここに来るまでほんとに忘れてた
あ、そっか
去年まで29日は1人でむかえなかったもんな
29日の0時になったら必ず家のチャイムが鳴って
毎年恒例になってたから別に驚かないのに
"『紫耀ー！誕生日おめでとー！』"
"「ねー！静かに！！笑(小声)」"
"『どう！びっくりした？！』"
"「うんしたした！一旦静かにして？笑」"
深夜だってことも、近所迷惑ってことも気にせずに
大声で、大きなプレゼントをもって来てくれた
1人になると、誕生日っていつも通りの夜なんだな
昨日の0時なんてとっくに夢の中
どれだけ仕事が詰まっててもAが来るってだけで眠気なんて吹っ飛んで、ワクワクしてたのに
岸「·········紫耀！」
「·····ん？」
岸「おめでとう！！！」
「······うん。ありがとう！」
メンバーにこんな風に当日に祝われたのは初めて
今だってまだ7時だよ？
眠いはずなのに、まだ声だって出しずらいはずなのに
まるで昼間のテンションで迎え入れてくれた
祝ってくれた
「·········ほんとに、ありがとう」
ほんとにいいメンバーに
ううん。いい友達を持ったなと思った
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 987人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木苺 | 作成日時：2023年1月25日 23時
