お前らほんとに覗くの大好きだな!!???! ページ43
割れた皿を片付けて、順平と共に私室へと移ろうかと話していたその時
ボクはひとつ、順平に伝えておかなければいけないことがあるのを思い出す
『あ…あの、さ………ボク、1個だけ…順平に謝らなきゃいけないことがあって…』
「Aが僕に…?謝られるようなことは何も無いと思うけど…何?」
無垢な瞳がボクを見つめる、既に罪悪感で押しつぶされそうだが
このまま言わなければさらにその重さは増えるだろう
だから、言うんだ…ッ
『……実は、順平の体に回った毒を抜く時に、その、き……キス…しました……』
できる限りの低姿勢でボクは思いっきり土下座をした
それはもう床に額がめり込むほどの勢いで頭を下げた
しかし、一向に返事が来ず、冷や汗がダラダラと流れる
『いや、そのちゃんとした理由があってですね、毒を肺に流してそれを吸い上げるという人工呼吸的なあれで……ふ、不可抗力で…』
「ち、治療の為にやったってことは…分かってるから!そんな土下座しなくていいよっ」
順平のその言葉で、ボクは上体を起こす
そしてボクの目が捉えたのは、耳まで真っ赤にして
腕で口元を隠し、ボクから視線を逸らす順平の姿だった
可愛いと思ったのは不可抗力だ
『ちょっとだけ下心あった自分を殴りたい…』
「下心あったんだね?!?!」
『いやいやいやだって考えてみよォ?!好きな子に治療とはいえキスするとか逆に無心でやれる奴いるの?!』
「いや確かに同意はするけどさ!!」
『同意するんじゃん』
ボクらの間に沈黙が流れる
そしてその沈黙を破ったのは、順平だった
「……僕が知らないとこで…初めてのキスとか……なんか…やだな…」
『え、待って、順平…ファーストキ((
「そ、そうだよ…だから」
その次に発せられた言葉で、ボクは固まった
「悪いと思ってるなら、やり直してよ……ファーストキス」
『……ご、ご自分が何を仰ってるかお分かりで』
「僕だって恥ずかしいけどさ…、やっぱりちゃんと、覚えてたいから…」
据え膳食わぬは男の恥
ここでやらずにいつやるんだ
そんな葛藤をしながら、赤く染る順平の頬に触れる
『順平……好きだy「ちょっ押すな倒れッ、あああ〜ッ!!」
人が倒れる音が聞こえ、反射的に振り返れば
そこには高専メンバーが勢揃いしていた
その中の一人である悠仁は気まずそうに口を開く
「えと…あはは…お邪魔しました…」
『殺す』
「目がガチ!!」
その後地獄の鬼ごっこが始まった
851人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅丸(プロフ) - arnkm46561さん» リクエスト承りました!何件かリクエストが溜まり次第一気に書かせていただきます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
arnkm46561(プロフ) - リクエスト失礼します! 一つ目 夢主くんの女体化&猫耳 が見たいです!無理なら構わないです! (2021年3月9日 7時) (レス) id: 01b2c0f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - 自分も何週間前にありました!。吐きそうなくらい緊張しました!((おい。受験頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - いってらっしゃい!です!私は来年ですが頑張ってください! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 私もです!!お互いに頑張りましょうね!! (2021年3月4日 19時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅丸 | 作成日時:2021年3月1日 20時