・ ページ43
片足に体重をかけて
腕を組んで痙攣している腕を隠す
慎「あ、聞いてくださいよ」
北「なんですか?」
『どうせ中身のない話だよこれ』
ステージに立てば二人とも
きちんとアイドルになる
不安を一ミリも感じさせないような堂々な振る舞い
慎「この間、Aが僕に、ありがとうお兄ちゃんって言ったんですよ!」
『いやいやいや、語弊があるよその言い方』
慎「かわいくないですか!?」
慎太郎がファンに問いかけるようにそう言えば大きな歓声が広がって
飛び跳ねている子や、かわいい〜と叫んでいる子もいる
私がただ、悪い物ばかり目に入ってしまっているだけで
純粋に私という人間を応援してくれている人だってたくさんいる
確かにそれはわかっているのに
何故かうまく良いものを頭にインプットできずにいる
北「まぁAからしたらみんなお兄ちゃんだからね」
『うん、みんなお兄ちゃん』
慎「いや〜かわいかったですねぇ」
北「Aは甘えん坊だからね〜」
『え、そんなことないよ』
慎「楽屋で北斗にべったりだからね」
北「いっつも俺の膝の上で寝てるからな」
『一番落ち着くんです〜』
こうやってファンの笑い声を聞いていると
少しだけ心が浄化されていくような気もする
1155人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:haku | 作成日時:2020年8月2日 17時