・ ページ39
数えきれないほどの人で埋め尽くされた会場
ステージに立ってみれば自分が思っていたよりも
落ち着いた状態でパフォーマンスすることができた
怖いという感情も忘れるほど楽しいと思った
やっぱりアイドルでいることが私は好きなんだ
でもそんな気持ちも続くように続かなくて
ファンとの絡みのある曲になった瞬間目に入った誹謗中傷のうちわ
【消えろ】
【お前なんていらない】
【ブス】
頭が一瞬真っ白になって立ち止まってしまった
心臓の音だけが大きくなって動機がしてくる
北「A」
真後ろにいた北斗に名前を呼ばれて我に返った
パフォーマンスの一つとして見せればファンからの大きな歓声が上がる
北斗に支えられながらメインステージに向かう
なんとなく足に力が入らなくなりうまく歩けなくなった
ファンサービスをしながら花道を歩いていく
意識をなかなか集中させられなくなって
ふわふわしたままMC前の一曲を終えた
樹「はい〜MCタイムです〜」
ジ「みんな元気だね」
高「すごいよね、声援の大きさが」
樹「これ新衣装ですけど、どうですか?」
京「かっこいいよね、これね」
息を思うように整えられず肩が揺れる
普通に息をしなきゃ
ここまできたならやりきらなきゃ
慎「はい、お水ね〜」
北「慎太郎が水配りおじさんしてるよ」
慎「おじさんってなんだよ!おじさんって!」
北「ごめんごめん」
慎「おじさんじゃないだろ!」
北「ごめんってば」
樹「うるさいよ慎太郎」
慎「はい」
メンバーの会話も頭に入ってこないまま
目がどんどん虚ろになっていく
1155人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:haku | 作成日時:2020年8月2日 17時