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煙草の火を消して
隣の北斗に目線を映した
北「寝るか?」
『うん、その前に薬』
北「かばんの中?」
『うん、いつものポーチ』
私のカバンの中から慣れたように薬を出してくれた
一錠取り出して飲み込む
何かもわからないその錠剤を体内に入れて
すこしだけ落ち着いた気がした
北「ほらベッド入るよ」
『はぁい』
寝室に入ってベッドに体を沈めると
枕の横に北斗は座ってくれる
『鍵、玄関にあるから』
北「わかってるよ」
『北斗、手』
北「はいはい」
誰かが横にいて手を繋いでいてくれるのは
何よりも安心した、一人じゃないってことを頭に記憶できているみたいだった
北斗の大きな手を握ったまま
ゆっくりと眠りについた
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作者名:haku | 作成日時:2020年8月2日 17時