〜6話〜 ページ7
ホン「そっちの買い出しは終わったのか？」
私の手に握られている綿菓子を食べながらお頭に聞くホンゴウさん。
シャン「いやァ それが気づいた時にはベックとはぐれててさ」
「「はァ」」
ホンゴウさんと同じタイミングでため息をつく。
シャン「仕方ないだろ！気づいた時にはいなくなってたんだし」
「私とホンゴウさんみたいに手を繋げばはぐれないのに ね？」
ホン「な！」
シャン「誰が野郎と手なんて繋ぐか！」
ベック「首輪を付けられるよりはマシじゃないか？」
「ひ、ひぃ…」
煙草の煙で顔が薄っすらとしか分からないが眉間に皺が寄っていたのは見えた。
大荷物を抱えているベックさんがお頭の後ろに立っているのだがその姿は鬼だ。
怖さにホンゴウさんの後ろに隠れる。
ホン「お、お頭ご武運を」
ベック「お頭ァ まだ買い物があるから付き合ってくれるよな？」
シャン「ホンゴウ！A！助けてくれェェェ〜！」
ベックさんに首根っこを掴まれて引きずられて行くお頭に手を合わせた。
ホン「行こうか」
「はい」
綿菓子を食べながらホンゴウさんと船に戻る。
ホン「今日は助かった また頼むわ」
「私で良ければいつでもお手伝いします」
ライム「おかえり 良いモン食わせて貰えたか？」
「ただいまー！綿菓子っての食べました！」
ライムさんに抱きつく。
ホン「良いもなにも糖分過多だから明日の朝飯でジャム禁止な」
「えー」
別に、ホンゴウさんの目を盗んで食べれば良いし。
ライム「ホンゴウ 明日食堂でルウの仕込み手伝えよ」
ホン「おう そのつもりだ 俺の目を盗んで食えると思うなよ」
「ちぇ 顔に出てました？」
ライム「口角上がってたからな ほら 今日も特訓すっぞ」
ホン「腕の傷があるから程々にな」
「はーい」
甲板の樽とかを退けて空間を作る。
何処からか私達の間にモンスターがやって来て合図してくれるので合図と共に走った。
「やぁぁああああ！！」
ライムさんに飛び掛かる。
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2022年9月17日 23時
