【ONEPIECE】失くした左腕は此処に。 (ページ50)

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～49話～ページ50

「はァ‥…疲れた」

血溜まりの上に大の字で寝転がりながら呟く。

胸に置いていた腕を降ろすと生暖かい血の温かみを感じる。

顔を横に向けると部位がバラバラになった体だった物達が転がっていた。

「舵ってどうやってやるんだろう‥‥よっと」

手を使わずに体を弓にして立ち上がると髪から混ざり合って誰か分からない血が首を伝う。

足元に落ちている刃が欠けた短刀を拾い長く伸びた髪を切り落とした。

手に握られている銀髪を離すと波風と共に霧の中に消えて行く。

短くなった髪を撫でながら舵がある場所に向かう。

操舵室の扉を蹴って開ける。

「「ひぃ！」」

片足を失くした男が床を這いつくばっていた。

「ねェ貴方舵のやり方教えてくれない？」

男の目の前にしゃがみ聞くと激しく頷いた。

「他に後軍艦は何隻いるの？」

舵を握りながら問いかける。

「「5、6隻は」」

「そう」

五月蠅く鳴っている電伝虫を男に投げた。

なかなか出ようとしないから足を蹴る。

「「はい」」

「「やっと出たそちらの状況は」」

「「こちらは‥…」」

「「おい！聞こえているのか！」」

「「こちらは赤髪海賊団ヴァレノーチェ・ネーロ・Aに落とされました」」

「「なに！？」

男から電伝虫を奪い取る。

「こんにちは」

「「‥何者だ」」

「ヴァレノーチェ・ネーロ・A」

「「インペルダウンLEVEL6からどうやって抜け出した！」」

「その脳みそが入っていない頭で考えたらどうです？」

「「ぎゃッ！」」

私の足元にいる男の肩口に剣を突き立てる。

「「何が目的だ！」」

「全面戦争の終結」

「「ふざけるな！！」」

「「助けて下さい！！！」」

私の足にしがみついて来る男の首を斬り落とした。

「いいか大将か知らないけど全面戦争はこの赤髪海賊団幹部ヴァレノーチェ・ネーロ・Aが終わらせに首を取りに行くと」

転がる男の頭を蹴りながら言う。

さてと、この船を届けに行って乗り込むか。

海軍本部。