【ONEPIECE】失くした左腕は此処に。 (ページ49)

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～48話～ページ49

「海軍の軍艦は何隻欲しいの！」

螺旋の階段を昇りながら言う。

イワン「一隻もあれば充分よ！」

「了解私は先に軍艦の調達をする貴方達を待つわ」

イワン「出るってヴァナタ此処海王類がいる深海よ！それにヴァナタ自分が能力者って事分かってるかしら？」

分厚い壁に触れる。

「残念ながら海にはどうも嫌われなかったらしい」

高電圧を壁に放つと壁が崩れ、そこから海水が溢れ出る。

ルフィ「A！」

「ルフィまた後で」

海水の中に飛び込んだ。

真っ暗で何も見えない。

暗闇。

上を見ると薄っすらと光の一線が見える。

そこに向けって泳ぐ。

段々と遠くなるインペルダウン。

暗闇の中から1匹の海王類が顔を出す。

私は、その海王類の角を掴む。

自分で泳ぐスピードよりも早くに海面に上がれた。

「っは！‥…はぁ、ありがとう」

濡れた手で鱗を撫でると、海王類は再び海の中に消えて行った。

私は、鬱蒼と視界の邪魔をする霧の中を平泳ぎで泳ぐ。

その中に、黒く軍艦の1隻を見つける。

「誰か！助けて！！誰か！」

大声で叫びながら、溺れているふりをしていると海兵の何人かと目が合う。

「「おい！人だ！」」

「「今引き上げるぞ！」」

縄が投げられるので握ると引き上げられる。

「ありがとうございます」

髪から滴る海水が床板を濡らす。

「「君は何処から流れてきたんだ」」

「‥…」

「「聞こえているか？君は何処から来たんだ？」」

「「おい！」」

胸倉を掴まれる。

海兵と目が合う。

「「お‥‥まえ‥…」」

私の胸倉を掴んでいる手が震えだす。

「「お前どうした」」

「「コイツ‥…がァ！？」」

水滴が赤に変わると、胸倉を掴んでいる手が離れていく。

ユピテルに付いている血を振り払う。

「「貴様！！！」」

「「誰だ！！！」」

「赤髪海賊団ヴァレノーチェ・ネーロ・A」

名前を行った瞬間に、周りにいた海兵達が飛び掛かって来た。