愛は空から 【ヒロアカ】

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壁を伝って立ち上がる。

音を立てて誰かが来る。

後ろを振り返ると常闇踏陰の姿。

あぁ、確か啓吾の事務所にインターンシップで来ていたと啓吾が嬉しそうに言っていたな。

A＞常闇踏陰 ホークスとトゥワイスを連れてここから退避しろ

2枚のカードを解除する。

ホーク＞A！

A＞啓吾 愛してる

2人の間を蒼炎が裂く。

もう2度会えないかもしれない。

だけど啓吾と出会えたこと家族になれたこと私は嬉しい。

何にも縛られないで空を自由に飛んで。

それが私の願い。

A＞囲むとはいい度胸してんじゃない

荼毘＞もうこれで逃げられない

3枚のカードを出し解除する。

ハイエンドが出てくる。

A＞共に死 のうじゃない






目を開けると暗く何も見えない場所にいた。

体の感覚は全くなく。

指先すらも動かせない。

埃の匂い。

確かハイエンドを放ってそれで荼毘を追い込んまでは良かった。

そこからだ1体だけ制御が効かなくてそれを倒す為に必死になって最後は吹き飛ばされた。

ここは瓦礫の下だ。

段々と体の感覚が戻り始めてきたのか全身が激痛だ。

A＞ッ・・・ケホ

咳をするだけでも肺も喉も痛い。

微かに誰かの声が聞こえる。

大声を出す余裕もない。

目を瞑る。

意識が遠くにいく感じ。

もう死 ぬのだ。

後悔はしていない。

でも唯一後悔しているのは啓吾の翼で空を飛ぶことだ。

それだけ後悔している。

涙が出る。

またあの大きな腕で抱きしめて欲しかった。

もっともっと2人でいたかった。

「A 2人で絶対ヒーローになろうね」

どうして今になって思い出すんだろう。

あぁ、走馬灯か。

眩しい光。

ホーク＞A！！！

薄っすらと見える啓吾の顔。

A＞け・・・いご

何か大声で叫んでいる。

綺麗な顔を撫でた。

消えた。


トゥワイスと戦闘を繰り広げたいたら目の前にAが現れ俺はカードにされた。

再び外に出た時にはツクヨミに腕を引かれて悲しそうな顔をしているAがいた。

伸ばした手はまた届かないまま蒼炎に邪魔をされツクヨミによって俺はその場から脱出し後方の救護班がいるテントに連れて行かれた。

ファット＞ホークス！どういう事や！

ファットに胸倉を掴まれる。

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